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横浜青葉店
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写真分析「真空パック」

投稿日:2018/5/2

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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Kazuma Gomei
@Yokohama Aoba
 
 
 
おじいちゃん、おばあちゃんとの家族写真を撮ってる人ってどれくらいいるんだろう。
この仕事をしていると、別に珍しいことではないと感じているけれど、
それでもおじいちゃんとおばあちゃんと一緒にご来店される方は、多くはない。
 
 
私自身、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に撮った写真は、インスタントカメラで撮ったものくらいあるのかもしれないが、記憶にない。
また、私はおじいちゃんやおばあちゃんと仲良く過ごした記憶も薄い。
 
例えば、おじいちゃんは私より兄のことをよく可愛がっていたように思っていたし、
おばあちゃんに対しては、おばあちゃんと自分の母親が仲いいことにヤキモチ焼いて、
冷たい態度をとっていたため、少し大きくなってからも罪悪感があった。
そのため、子供ながらにあまり愛されてる自信がなく、積極的にコミュニケーションを取りに行くことはあまりなかった。
 
でもそれはあくまで子供目線の記憶でしかないし、
大人になってから思い返したり、人づてに話を聞けばたしかに愛されていたことはわかる。
だからこそ、当時子供なんだから、変なこと気にしないでもっと甘えたり話したりすればよかったと後悔もあった。
 
 
 
「写真は愛情の真空パックだ」という人がいる。本当にその通りだと思う。
誰が誰をどんな目で見つめて、どんな表情で、どんな空気感だったのか、そのまま形に残るのだ。
 
だからこそ、家族写真を撮るときは、カメラ目線ではない見つめ合っているような写真を必ず残したいと思っている。誰が誰をどんな風に想っていたのか、わかるように。
 
それはこのご家族のときも同様だ。
とっても元気で今にも動き出したい2人姉弟。
そんな2人を包み込むようにママさんに腕を回してもらい、お祖父様とお祖母様には、さらに両側から寄り添ってもらう。
そして、「せーの」でお子様を見てもらう。
いたずらっこで元気な二人を見る目は優しく笑い、急にみんなに見られた二人は少し照れるように笑っている。
家族の表情だけではなく、その雰囲気まで伝わるように、写真を見た人がイメージを膨らませやすいように、左のインテリアを前ボケで整理しつつ、画角は広く撮る。
 
 
 
「家族で写真を撮りに行ったな」
「私たちこんなに愛されてた!」といつ見ても思ってもらえるように、
そこにある愛情をパックできるように、これからも真摯に向き合っていきたい。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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