Photogenic
横浜青葉店
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写真分析 / 光で遊ぶ④〜木漏れ日の下にて。
投稿日:2018/4/29
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Coordi by Natsuko Takagawa
@Yokohama Aoba
(遊んでばっかりじゃねえか、と言うなかれ)
(光遊びは、カメラマンとしての表現の幅を拡げてくれる遊びなのです)
今日も光を遊びます。
撮影者の、醍醐味です。
季節が進み、陽が長くなると同時に木々も芽吹いて、剥き出しだった木の枝にようやく緑の葉っぱが茂り始めました。
視覚的にも爽やかな木漏れ日が、青葉店の玄関に落ちてきて、撮影者の写欲を刺激します。
部分的に落ちる光と影。しかも風でワサワサ動く木漏れ日は、なかなか気まぐれな光源です。
キラキラとそよぐ光は綺麗ですが、当然のように影もありますので、被写体の配置によっては顔にマダラな影が落ちてしまうので注意が必要……。
この時、被写体の男の子には木漏れ日の届く範囲の端っこの方に座ってもらいました。
ほんの少しの光が彼の顔に落ちる、そのタイミングを狙います(風でワサワサ動いているので)。
2分割構図で床を広めに入れ込んだのは、木漏れ日、という要素を活かす為です。
床に落ちる光と影は、視覚的にそれと認識させる為でもあり、写真上部に配置された被写体の重心とバランスを取る要素にもなります。
手前の梯子が入ることで、奥行きが出ました。写真内を見た時に、この梯子が無ければ単調で平面的な画になってしまっていたでしょう。
垂直水平の線で構成された均衡に、ちょっとアクセントを利かす斜めのラインが効果的に作用しています。
この被写体に、この光を用いたことにも理由があります。
彼ときたら、その年齢にそぐわぬ自己表現者であったからです。
自分の見せ方、写り方への探究心があって、演じることもできて、自分で自分のイメージを演出することができてしまう男の子でした。
そんなポテンシャルを秘めた被写体には、こちらも挑む気持ちで表現を探求して向き合わなければ、撮影者として失礼にあたります(そう思っています。被写体には最大限の敬意を払っております)。
という訳で、気まぐれな光がそよぐ狭い場所に彼を誘導したのですが、彼は自らこのポージングで座ってくれました。そして、光のタイミングを待つ私に付き合ってくれました。
彼という被写体がいてくれてこその選択であり、その気まぐれな光をものにさせてくれたのは、彼だからこそでした。
光遊びは、撮影者の醍醐味です。
でも、こうして共に遊んでくれる被写体と、光の中に飛び込んでいける時は、最高の気分なのです。
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