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写真分析「理想の形」
投稿日:2018/4/26
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photo by Akane Ouchi
coordi by Hikari Kouno
@Shinyokohama
家族写真には3つのポイントがある、というお話を伺った。
「目線」「表情」「ポーズ」、この3つをしっかり見て形に残すことが出来れば良い家族写真であると。
今回見本に選んだこの写真も、その3つのポイントがしっかり揃っているからこそ、とても綺麗な家族写真となっているのだ。
まずは目線。
3人の目線が揃っていること。この写真で言うと、全員がカメラを見ていることが重要だ。
全員がカメラを見ていることで、家族3人の意識が統一されていて、気持ちを一つに感じることが出来る。
シチュエーションによっては、家族全員が見つめあっていることがベストとなる写真もあるだろう。
次に表情。
笑顔がすべてというわけではないが、幸せそうな、見た人が思わず笑顔になるような家族写真を撮りたいとき、笑顔であることに越したことはない。
これも全員が笑顔であることで、より写真を見たときに笑顔の印象が強くなる。
そしてポーズ。
この写真を見たときに1番印象だったのが、このポーズだ。
ポージング自体は至ってシンプルだが、その形の綺麗さが強く印象に残った。
ママさんの女性らしいラインが出るように片足をつま先でついてもらい、顔の位置が揃うように抱っこの位置も少し高め、パパさんは男性らしい幅が出るように足と体をなるべく正面に開いてもらう。
そして1番重要なのが、全員が密着していること。
ママさんはお子様を抱っこして、パパさんも右手はママさんの腰に、左手はお子様の足に添えている。またその時に、パパさんが上半身からしっかりくっついていることで、まるで抱きしめるように包み込んで見える。
この密着度は、とても大きなポイントであると考える。
写真で見える被写体同士の触れ合い、繋がりは、心の距離だと思っている。
その触れ合いは、今回のように抱っこすることや抱きしめることかもしれないし、
手を繋ぐことかもしれない。
距離を離れてはいても見つめ合って笑いあう、目線の繋がりかもしれない。
カメラマンが設定するこの繋がりによって、「家族の繋がり」や「愛」など、心の距離から連想できるイメージを写真を見る人に与えるのだ。
撮影後にお客様とモニターを見ていると、家族写真のときに、
「わー!良い家族みたい!!嬉しい!笑」という声をお聞きすることがある。
「いやいや、皆さん素敵なご家族でしたよ〜!」なんて笑いながら話すが、
何となくその気持ちはわかる。
どのご家族にも色んな日常があって、笑顔ばかりの日もあれば、
涙が出る日も、喧嘩をする日もある。
でも、それ全てひっくるめて、一緒に毎日を過ごしてきた「家族」なのだ。
私自身、子供の頃から「もっとこういう家族だったら良かったのに…」と思うことが多い方だったが、もし写真を撮って、それが理想の家族の形だったのならば、
きっと嬉しいし、宝物になる。
間違いだけじゃなかったのかも、と今までを振り返り、少しの肯定感もあるかもしれない。
スタジオで出会うご家族は、
本当に素敵なご家族ばかりだし、こういう風になれたらいいなと、憧れることも多い。
でもそんなご家族でも、色んな毎日がある。
だからこそ、私から見た「素敵なご家族」を形にできるように、
写真にすることで「家族の再認識」をしてもらえるように、
良い家族写真を目指して取り組むのだ。
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