座ったポーズで、帯を見せる後ろ姿を撮りたい。
影をいかした写真を撮りたい。

はじまりはここからでした。

コーディとも話し合ってイメージを膨らませ、
いよいよ西日で一番自然光が強く入ってくる時間帯に。

あえてこの光を遮るように屏風を立たせて窓際にある木の影をうつすように設置し、
モノクロにする事で影と光を際立たせて、また落ち着いた印象も出るようにしました。

「静寂で、美しい空間。」

私が目指したのはこれです。

被写体の彼女は元気で明るい女の子でしたが、
この時だけはあえて笑顔ではなく大人っぽい表情のまま。
屏風の隙間から伸びる木漏れ日が、この空間の美しさをより表現してくれています。

和室のない草加店ですが、今回は簡易的な畳と屏風を使って和室風に撮影。
スタジオにあるものを使い、アイデアを出して工夫していき、
今後も写真の表現の幅を広げて行きたいです。