私たちの話をよく聞いて、受け入れる素直さと、

まだ幼い弟に優しく話しかける面倒見の良さ。

ここまでを聞くとしっかり者の女の子を連想すると思います。もちろんそれも彼女を表す言葉だとも。

 

だけど私が思う彼女のかわいいところは、

こどもらしい人懐っこさにもあると思います。

 

しっかりした部分もあるけれど、

まだまだ7歳の女の子。遊ぶことも大好き。

にこにこと人懐っこい笑顔で

次はどんなことをしてくれるの？

どんなことをするの？

と期待に満ちた目がきらきらとしていました。

 

そんな彼女の可愛らしさと人懐っこさを

どう表現するか。

 

彼女の持つ仕草のかわいらしさを

引き立てる指示で作られたポーズをしつつ、

こっそりこちらを覗き込む

好奇心が見えるこの写真は、

きっと彼女の両方のかわいらしさを

表せているのではないか。

 

ひっそり静かに息を潜めて、

こっそりこちらを覗く彼女を撮る。

 

カメラは前ボケの隙間から覗かせ、

ひっそり彼女をとらえる。

彼女は腕に伏せた顔を少し上げてしっかり、

けれどこっそりカメラを覗く。

その口元は好奇心から口角が上がってしまう。

 

まるでかくれんぼで隠れている瞬間のようだと思いました。

 

かくれんぼは息を潜めて自分を探す鬼から隠れる。

子供心に見つかるんじゃないかという

ドキドキした緊張感と

隠れている自分には見えていない世界は

今どうなっているんだろうという

ウズウズとした好奇心が楽しいものです。

 

その瞬間は誰しも子供の顔になるのだと。

彼女の好奇心をくすぐることが出来たのではないかと感じたのです。

大人が見るとなんだか懐かしさを背負った表情には

夕方のあたたかい西日が彼女を照らすことでそこはかとないノスタルジーを演出。

 

その少し隠れた人懐っこい笑顔が、

この先見返した時に楽しい思い出として

残るものでありますように。