私が撮影に入る時、

いつも思うことがあります。

 

それは兄弟の力は、

家族の力は偉大だな、ということ。

 

例えば赤ちゃんの撮影。

他の誰が抱っこしてもダメだった子が

ママに抱かれた瞬間ピタッと泣き止んだ。

 

例えば人見知りの子の撮影。

パパのいないいないばあだけが

引き出せる笑顔があった。

 

 

そして今回の彼女のように

大きくて上手に写真が撮れる子でも

家族の力を感じる瞬間がありました。

 

彼女はよく笑うし、上手にこちらの指示も汲み取って

写真を撮られるのも苦手じゃない子でした。

 

ソロでの撮影も何の問題もなく

楽しく進んでいました。

 

 

ですが私は兄妹撮影の時に気付きます。

これが彼女のお家での姿なんだなと。

 

当たり前ですが、

家族や親しい人に見せる自分と

外で初めましての人に見せる自分というのは

誰にでもあると思います。

 

どんなに上手でも人懐っこくても

家族に対する接し方や笑顔なんかは

ひとりで初めましてのスタッフに向けるものとは

また違ったものが見える。

 

そしてお父さんお母さんが

本当に残したい姿というのは

いつもと違ったお子様の姿はもちろん、

こういうお家での普段の姿でもあるのではないか。

 

お兄ちゃんに対する

ちょっとムッとした表情だったり、

ふたりでカメラのことを忘れて笑う姿だったり。

隣にいるだけできっと心強い。

 

撮影の限られた時間の中で

この普段の一番自然な姿を引き出せる

家族の力は本当に偉大だと感じる瞬間です。

 

 

ですがそんな偉大な家族の力に

甘えてばかりでは成長はありません。

私にも少しでも普段に近い笑顔を

見せてもらえるように

心の距離を縮めることを怠ってはいけません。

 

私が心強い味方のひとりになりたい。

 

彼女たちが少しでもリラックスして、楽しんで、

また「今日をもう一回」と思ってもらえるように。

 

そうしてまた、会いに帰ってきてもらえるように。