先月草加店には1ヶ月間の交換勤務で

所沢店のヒロさんが来ていました。

 

彼はせっかく草加店に1ヶ月もいるのだから、

新しい写真を生み出そうと色々な角度から

草加店のインテリアと自分の写真と向き合っていました。

 

私自身、当時はヒロさんがどんな人なのか、

どんな撮影をするカメラマンなのか、

知らないことばかりで様子を伺うことも多くありました。

 

そんな中、交換勤務最後の日。

一日ヒロさんと撮影に入ることになりました。

そして最後に入った兄妹の撮影。

そこで私は驚くことになります。

彼が見つけた新しい写真。

撮影場所はバスの上。

 

元々いる草加店のカメラマンは

女性が2人と身長の高すぎる男性が1人。

少なくとも私が見てきた中には

ここで撮影しているカメラマンは

見たことがありませんでした。

もしかしたら小柄で身軽なヒロさんだからこそ

見つけられた場所なのかもしれません。

 

その場所で生み出された写真がこの写真でした。

 

草加店の構造やインテリア、時間帯の関係で

生み出された木漏れ日。

兄妹の照れからほんのりはにかみながらも

仲の良さが伝わる距離感。

 

私はあんな、ママさんが驚くような、

子供たちが思わず笑ってしまうような、

そんな一風変わった撮影風景からは

想像も出来ないくらいあたたかい写真に心震えました。

 

日々の撮影で私に求められるのは

今はまだ安定することだと思います。

 

ですが、それは決して

慣れからの惰性で撮影をすると言う意味ではなく、

安定した土台を作った先に新しい挑戦があるからです。

 

今は私なりに安定を作るための挑戦を

していかなければなりません。

 

いつかこういう普段とは違う角度で

新しい挑戦ができるように。