Staff BlogSoka

Ayako Kai
草加店

甲斐あや子

福島県出身、かいちゃんです。

年中無休で趣味を募集中です。
皆様の趣味、お勧めを是非教えてください!

最高の思い出作りのお手伝いをさせていただければと思いますので、宜しくお願いします!

【写真分析】無表情≠無感情

2019/3/27

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撮影の間、
私は笑顔も撮影しますが、子供たちの無表情も残します。

日常を考えると人は常に笑って、泣いて、怒っているわけではありません。
むしろ「無表情」と言われる表情の割合の方が多いような気がします。

その間も思考は働いていますから
次に何をしようとか、
その行動を想像して楽しそうとかもしくは大変そうとか
様々な感情が動いています。

考えている瞬間の表情というのもその人の「リアル」な一面だと考えるので
笑顔や泣き顔と共に大切にしています。


【撮影時空間】

この瞬間のスタジオはと言うと、
2シーン目に入り彼女が少し場所に慣れてきた頃です。

周囲の状況を気にしながらも
目の前に集められた小物類を触ってみる。
するとまた周囲を確認して…と言う感じ。

被写体の目線の先にはコーディネーターが存在します。

キョトンとした顔で居る子供を笑顔にすべく、
あれこれと動いてる時間でした。

特に珍しい光景ではありません。

その状況をレンズ越しに見ながら
被写体の感情がグルグル動いているのを感じました。

目の前に置かれた本型の小箱。
気になって開けたものの中身はすでに取り出してしまい、
遊べる用途が無くなってしまいました。

そこで今度は周囲が気になり、コーディネーターの動きを観察します。

"この人はこれから何をしようとしているのか、
もしかしたら自分の近くに来るのかもしれない…。"
そんな事を考えているように見えました。

しかし一方では一旦着用を拒んだ帽子の「紐」に気づき
少し気になり出しています。

無表情の中できっと彼女は様々な思考を巡らせているはずです。
だからこそのこの表情。
無表情=無感情ではないのです。


【カメラマンの選択】

さて、この状況をどう残すべきでしょうか。

表情に表れる感情を切り取りたい為、
インテリアを活かすよりは被写体を中心にしたいというのが第一です。

しかし顔のみのクローズアップでは様々な思考を表現する要素である
「小物」や「仕草」等が不足してしまいます。

またベビーならではの全身のバランスや
幼さを感じる手足は写すべきだと判断しました。

メイン光は写真右手から注ぐ光、
補助光は被写体の背後からの光です。

ベビー撮影の場合、
柔らかい世界観をイメージして明るく写真を仕上げる事が多いのですが
この時は様々な事考えているであろう被写体の表情に合わせ
"明るく可愛い"というよりは"必死に思考中"をイメージしました。

その為顔の輪郭をなぞる程度の光を選択し、露出はアンダー気味に設定しています。

また足までを入れる事によって写真の重心が上に左上に偏るので
被写体の向きとは逆の右下へ衣装と同系色の前ボケを使用し全体のバランスを取りました。


【彼女の選択】

この後彼女は少しの間の後
紐を引っ張って帽子を外し、
母親の元へ戻る選択をしました。

 


Photo & Write by Ayako Kai
Coordinated by Izumi Hashimoto

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