Photogenic
草加店
ふたり
投稿日:2017/10/1
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視覚的情報は、ある対象について90%を締めることが既に立証されている。
そして、残りの10%はその他の五感を持って形成される。
だから、人は見た目が9割という本が飛ぶように売れたのには、きちんとした理由があるのだ。
寫眞はそのほとんどが視覚的情報で形成されており、
上の文章から踏まえれば、残りの10%に何を込めるかが良い寫眞とそうでない寫眞の明確な区分になるかもしれない。
兄弟というのは、特別である。
特に、私は男兄弟で育ったからかもしれないが…。
私が仲が良い兄弟寫眞を取ることができたのは、私の結婚式でのことだ。
大人になって初めて、気兼ねなく弟と肩を組むことができた。
その時初めて、弟を弟としてかんじれたようなきがして、本当に大事な寫眞になった。
しかし、今スタジオにくる子供たちには、
当たり前のように「肩組んでみて」「手をつないでみよう」とか、2人の距離を詰めることを口ずさんでいる。
でも、兄弟ってくっついてるからいいんじゃなくて、
ふざけあっているからいいんじゃなくて、
一緒に笑ったり泣いたり、怒られたり、喧嘩したり、
同じ時間を一緒に過ごしている。そんな2人が何か行動を始めたら、自然とそれが兄弟という雰囲気を発生させる。
草加店にある車内でうつ伏せになることはあっても、仰向けになろうなんて考えても見なかった。でも、自然と2人がもたれかかる仕草を見て、撮影しようと決めた。
普段あまりアッパーライトでは撮影しない。
しかし、秋の葡萄畑を走る2人の兄弟が、夕方になり作業が終わり、乗ってきた車で一息つく。コーディネーターのkaiちゃんが作ってくれた衣装も重なって、そういう想像が頭の中で働いた。運転席まで広げてしまうと、鉄のイメージが強くなってしまうので、車の屋根を前ボケにすることで、荷台の中だけに視覚を限定させる。もたれかかるように倒れた場合、自然と足は曲がり、飲み干した葡萄ジュースのコップごと背中をつけた。
モニターでパパさん「これいいじゃん」と言ってくださったとき、本当に嬉しかった。
兄弟はきっとどんなに時間が経っても兄弟だと思う。
願わくば、ずっととは言わないけど、いつでも冗談を言い合える仲であってほしい。
パパさん、ママさん、来年でご結婚10周年おめでとうございます。
また皆様のと一緒に撮影できることを楽しみにしております!
Photo & Written by Kotaro Yatsu
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