Photogenic


草加店
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one’s personality

投稿日:2017/6/2

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Photo by Hiroyuki Suzuki
Cordi & Written by Lisa Arai
 

出会いの瞬間、少女はズボンのポケットに手を入れて現れました。
 
彼女のあまりにも自然なその姿に、その時の私は何故か期待感を抱きました。
 
入店後、最初に撮影の流れと衣装を決めるのですが、この日の撮影内容は七五三の撮影で彼女がメインでした。
ライフスタジオでは3シーンに分けて撮影を構成しており、着物の他に別の衣装を着ることができます。
私は着物の次に着る衣装に、ドレスを提案することが多いです。
それは綺麗にセットした髪型を活かす為だったり、普段あまり着る機会が少ないであろうドレスを着ることで今日という1日に特別を感じてもらいたいからです。
 
しかし彼女はドレスを好みませんでした。
普段はパンツスタイルが多いようでスカートをあまり履かないそうです。

私は入店時の彼女の姿を思い出しました。
ポケットに手を入れて歩き、落ち着いたクールな姿は、とてもカッコよく見えたのです。

しかし少し経って打ち解けるとたくさん笑顔を見せてくれました。
彼女にはお兄ちゃんが居ました。
そのかっこいい雰囲気と元気で明るい性格は、お兄ちゃんの影響があるのではないかと思いました。
私にも兄が居ますが、幼い頃は兄に混じって兄の友達とも遊ぶことが多かったので、歳の近い兄の影響力について分かるような気がしました。
 
彼女らしさを残す為、無理にドレスを着せたいと思いませんでした。
入店時の「素」の彼女が忘れられなかった為、ポケット付きの衣装を探しました。
 
ワイドなサロペットは彼女の希望に近いもの。
サロペットがピンクなのは私の希望で女の子らしさの提案。
ポップな色味の帽子と靴は彼女の元気な笑顔に似合うものを。
両手を塞がせないようポシェットの選択は更にワンポイントに。
車の前でポケットに手を入れたポーズに彼女の今の癖を表現。
 
この一枚に「彼女」が表現され、これを見るたびに私は彼女のことを鮮明に思い出すことができるのです。
 
次の兄妹シーンではスカートを履いてくれたことも。
私がアシスタントしながら「(特定の誕生日の)子供が好物な妖怪」に変身したことも。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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