Photogenic
草加店
scrollable
床と黒の配置。
投稿日:2017/5/31
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Photo & Written by Kotaro Yatsu
寫眞とは何か?という問いに、私は未だ単純明快な言葉を持ち合わせていません。
しかし、寫眞館とは何かという問いには、いくつかの答えを持っています。
① その人の人生を肯定できる空間であること
② もう一自分自身と出逢うことができる空間でであること
③ そう信じているスタッフがいること
できるだけ美しく、できるだけ多く思い出せるように。
いつもと同じだけど、いつもとどこか違うように。
私たちは、ファインダーの中に答えを探しています。
初めてモノクロフィルムで撮影したのが、大学1年生の春でした。
新設された心理学部になんとか合格し、カウンセラーになることを夢見て登校した2日後に寫眞と出逢ってしまったのが原因です。
それからしばらく黒と白が繰り広げる世界の中で生活してきました。
私の写真の原点はモノクロームということになります。
この写真のポイントは2つ。床と黒の配置です。
まず、床について考えてみます。
この写真の奥行きは、3つの異なる床にあります。
被写体がいる手前の床は、木の床です。次に、その奥にあるのは毛の短めなラグにです。
さらにその奥にあるのは毛が長いラグになります。この3つの床の違いが、右奥の窓から入る強い光に造形され、それぞれの異なるコントラストと質感によって、寫眞に奥行きを表現することができました。
単純に距離を作るだけではなく、インテリアの素材や配置を上手く利用することで、空間を創作できるのが、モノクロームの醍醐味の一つでもあります。
次に黒の配置です。
中心から少し左下に重い黒の重心を動かすことで、写真全体に安定感を演出しました。
また重心を左下に動かした分、寫眞の右側にはカーテンレースを合わせることで、写真の左右のバランスを整えることができました。
黒と白のグラデーションでしか表現できないモノクロームだからこそ、配置に気を配ることで、被写体の彼がグッと浮き出てくるはずです。
寫眞とは何か?という問いに、私は未だ単純明快な言葉を持ち合わせていません。
しかし、寫眞館とは何かという問いには、いくつかの答えを持っています。
① その人の人生を肯定できる空間であること
② もう一自分自身と出逢うことができる空間でであること
③ そう信じているスタッフがいること
できるだけ美しく、できるだけ多く思い出せるように。
いつもと同じだけど、いつもとどこか違うように。
私たちは、ファインダーの中に答えを探しています。
初めてモノクロフィルムで撮影したのが、大学1年生の春でした。
新設された心理学部になんとか合格し、カウンセラーになることを夢見て登校した2日後に寫眞と出逢ってしまったのが原因です。
それからしばらく黒と白が繰り広げる世界の中で生活してきました。
私の写真の原点はモノクロームということになります。
この写真のポイントは2つ。床と黒の配置です。
まず、床について考えてみます。
この写真の奥行きは、3つの異なる床にあります。
被写体がいる手前の床は、木の床です。次に、その奥にあるのは毛の短めなラグにです。
さらにその奥にあるのは毛が長いラグになります。この3つの床の違いが、右奥の窓から入る強い光に造形され、それぞれの異なるコントラストと質感によって、寫眞に奥行きを表現することができました。
単純に距離を作るだけではなく、インテリアの素材や配置を上手く利用することで、空間を創作できるのが、モノクロームの醍醐味の一つでもあります。
次に黒の配置です。
中心から少し左下に重い黒の重心を動かすことで、写真全体に安定感を演出しました。
また重心を左下に動かした分、寫眞の右側にはカーテンレースを合わせることで、写真の左右のバランスを整えることができました。
黒と白のグラデーションでしか表現できないモノクロームだからこそ、配置に気を配ることで、被写体の彼がグッと浮き出てくるはずです。
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