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湘南店
scrollable

GAP

投稿日:2013/4/22

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ウンジョンさんがあるとき言っていた。

 

「人の魅力はギャップなんだって」

 

ふーん・・・と

聞き流すように返事をした。

 

しかし、それからその言葉が心の中に落っこちて堂々と居座っていたことに気付く。

ギャップとはなんだろう。

最近よく、考えている。

 

 

6歳の彼女。

ようちえんを卒園したばかりでまだまだやんちゃ盛りな女の子。

鬼ごっこをすれば「バリア中は触れないよ!」とバリアをし続け、なかなかつかまえられない私を見てげらげら笑っていた。

 

湘南店に来るのももう3回目で、何がどこにあるのかも知っているし空気に慣れている。

というよりも彼女の場合、その場所に何回行ったとかはあまり関係ないような、どっしりと構えた貫禄があり

いつどのタイミングでも彼女は私の知っている彼女でいた。

活発で、独特のハスキーボイス、一度見たらその印象が頭に焼きつくような大きな目。

それは個性であり魅力だ。

 

撮影はお互いの関係が温まっていたことや彼女の勘のよさもかみ合って

とてもスムーズに進んだ。

言葉は多くなく、けれどきちんとコミュニケーションが取れて、素直な笑顔と凛とした表情とをくるくる変える。

そして、元気に走り回ったりすることが好きな彼女は、にぎやかな撮影の中で少し静かになる瞬間、

なんとなくつまらないような飽きたような表情を見せる。

でもそれを前面に押し出したりはしない賢さと奥ゆかしさがあった。

 

そう思っているわけではないかもしれない。

でももしかしたら退屈していて、でもそれを自分の中にしまおうとしている瞬間なのかもしれない。

誰もわからない。

それは、私がそこはかとなく緊張感を覚え、時間の流れを遅く感じる瞬間。

少しの間息を止めるような感覚だ。

そんなとき、そこにあった空気が自分に瞬時にいろんなことを考えさせる。

 

 

人の中に混在している明るさと暗さ。

空はいつどんな時でも明るくはなく、今日のようなくもり雨のときもある。

外の木々や花、山、川、空、海、そういったものを「自然」と呼び

人のしぐさや態度や関係を「自然」というゆえんも、そこにあるような気がする。

常に変化する中でそれを認め受け入れることなのかもしれない。

ギャップは演じるものではなく、知ることで見つけられるものだ。

 

photo sugawara

codi hara

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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