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湘南店
3月写真分析
投稿日:2013/3/30
854 0
200mm
ISO 320 F 2.8 1/160
写真を構成しているもの
①光
②ポーズ
③小物(いす、ぼうし)
この写真の特徴はインテリアがいっさい写っていないミドルの写真ということ。
インテリアの要素がない分、自然とモデルの視線とポーズに目がとらわれる。
①光
(おそらく)自然光。
メインとなる光は向かって左側から入っているが、ちょうどぼうしの影になって目から上側にはほとんど光源側の光は当たっていなく
フロント側、もしくは全体にまわっている光で補われている。
床面が白いため、反射した部分が目に写りこみキャッチライトの役割を果たしている。
②ポーズ
椅子の背にもたれ、ひじにあごを乗せるポーズ。
目線を下に落とす。
ぼうしを少しななめにし目線も下に落としているのが、左下の余白の先を想像させる。
そして少しほほえんでいるので静かな女性らしさ、大人っぽさを感じさせる。
撮り手の好みがかいま見える。
③小物
いす、ぼうし。
少ない要素だが、この写真に欠かせないのはぼうしの存在感であるとも言える。
コーディネートを担当した佐々木さんが言っていた、
このぼうしは本来ならありえないような角度で被せていたということ。
そしてそれを「イメージ通りに谷津さんが撮ってくれた」と言っていた言葉が印象的だった。
余計な部分を引き算することで、写真で見るとその違和感は払拭され一つの完成形となる。
帽子がなかったら何か物足りなさが残るものになっていたかもしれない。
コーディネーターとともに撮影チームとして作り上げていく過程で、お互いのイメージが一致する瞬間は理想的で、目指すべき形・関係性でもあると思う。
200mm、f2.8
もはや、数値を見るだけでボケ味を感じる。
この写真も床との距離がそこまで遠いというわけではないけれど、
200mmを使うことで床の質感は消えてモデルが浮かび上がるような効果を与えている。
カメラでしか表現できない世界が写真になるとき、
その写真は言葉でなく感覚や心を動かされるイメージを含むように思う。
あ~女の子ってかわいいな。
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