双子のきょうだい

ちーちゃんといたるくん。

 

2人は二卵性の双子だけど、どことなく目元が似ていた。

やっぱりきょうだい。

 

撮影中、合間で指をぱっちんぱっちん、得意げに鳴らし

何も書いていない本に自分でストーリーをつけて読み聞かせてくれたちーちゃん。

 

みんなに注目されるのが本当に本当に苦手で、

モニター中はおじいちゃんの腕の中に潜って恥ずかしそうにしていたいたるくん。

 

どちらかというと主導権を握るのはちーちゃん。

 

きょうだいで撮影する間、2人の様子を見ていたら

だんだんと不思議な感覚に包まれていった。

2人の姿が、2人で1つであるような、溶け込んでいるような感覚。

 

にらめっこをしたりして距離が近づく2人を追いながら、

自分の意思で近づきクローズアップを撮ろうとしているけど

なんだか引き寄せられるような感覚で私も2人に近づいていった。

 

囲まれた長方形のフレームの中いっぱいに

2人の表情としぐさをおさめたい。

それがとても自然なことで、心も落ち着いた。

 

好きだとか、大切だとか、必要だとか、

そんな言葉に頼らなくても「大丈夫」な関係。

家族の絆はいつも細く強い一本の糸がつないでいる。

その糸が感じられるとき、それは関わる人にも安心感を与えてくれるものなのだと思った。

ずっとずっとそんなつながりを感じるような2人でいてほしい。