Photo Kuroki

Codi Gomei

 

五明は、いつも声が大きく、アクションが大きく、ノリがよい。スベる時も元気良くスベる。

そして多くを語らないけど、コツコツと研究熱心なタイプだ。

入社2ヶ月目、今はコーディネータとして撮影に臨む日々だけど、男性のコーディネータとしてやはり彼なりに日々思い悩みそして研究しているんだということを、この時改めて思い知らされた。

 

「どうしたら動きを引き出せるか」

そういうことを本社の足立さんと話していたそうだ。

そして得た答えが「バランスを崩すこと」

 

なるほど。

わかっていたようでわかっていなかったこと。はっとした。

高く積んだ本を持つ、

グラグラ、不安定なバランスが子どもを少し不安にさせる。

落とさないように、そーっと動く。

もし落としても、そこで個性が出て思いがけない表情が出るかもしれない。

 

もうそこで1つの流れができている。

 

どうしたら子どもを生き生きと動かせるか、

これは撮影では一生のテーマでないかと思う。

動きを「させる」のでなく「生み出す」というのは本当に難しい。

的確なアドバイスをくださった足立さんと、五明くんの新鮮な目が与えてくれたものに感謝した。

崩すこと。

崩してみよう。