photo:Sungbong.K

codi:Oyama

 

7月8月に集中していたきょうだい写真。

越谷のこの場所は、窓がとても大きく、光が豊富だ。

しかしだからこそ光をコントロールすることが難しい場合も少なくないと思う。

この写真でも溢れる夏の光がまぶしく2人を照らしている。

 

光は後ろ側の大きな窓から、そして向かって左側の窓から入り込むので

全体的に逆光で光に溢れる写真になる。

ここでポイントになったのはお姉ちゃんの服だと思う。

(見たことないように思うのでお持込みだと思うが。。)

「夏」であることを感じさせるワンピースにポニーテール。

この写真を見てまず「夏だな～」と自然と感じられた。

 

カウンセリングの際に、私たちはまずコーディネートを提案するため、頭をフル回転させる。

洋服にかける時間は相当な割合を占めていると感じる。

だからこそ「その子にあったものを、その2人にあったものを」からさらに一歩踏み込んで

「季節を感じるもの、ふたりのつながりを感じられるもの」

というこだわりポイントを含んだ提案もできなければならないと思う。

そういった点で、明るい色使いのワンピースとTシャツ、肩を抱き手をつかむしぐさ、顔の似ている二人、すべてにおいて2人の関係性に集中できる一枚であるように感じる。

ふとした横目の表情がそっくりだ。

普通ならカメラ目線でおさえてしまいがちなところを

こういう表情でとらえたのもまた面白いと思った。

何気なさの中に、空気や癖、関係といった見えないものが写った一枚だと思う。