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湘南店
【Life circle】写真家・AUGUST SANDER
投稿日:2011/11/22
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*AUGUST SANDER 1876年11月17日 - 1964年4月20日 ドイツの人物写真(ポートレイト)および記録写真家
ザンダーの写真には風景、自然、建築、街角を撮った写真もあるが、最も有名なものは、『Menschen des 20. Jahrhunderts』シリーズによって実証される「人物写真」である。
このシリーズでザンダーは、ヴァイマル共和政(ワイマール共和制)期の社会の断面を示そうとした。
シリーズは、「農民」「熟練工」「女性」「階級と職業」「芸術家」「町」「Last People(ホームレス、退役軍人、など)」と7つのセクションに分けられている。
1945年までにザンダーは4万もの写真を撮っていた。
(wikipediaより抜粋)
彼は人物写真でヴァイマル共和制期の社会の断面を示そうとした、とある。
ヴァイマル共和制期のドイツ社会は、第一次世界大戦の敗北を契機とし勃発したドイツ革命により、
当時もっとも民主主義であると言われるヴァイマル憲法が制定されるなど、
民主主義に対する国民の意識が渦巻いていた時代。
多くのことが起こった時で、国民の社会に対するフラストレーションも高まっていたものだと予想できる。
そんな中でザンダーは見やすいような見えにくいような、社会どのような断片を写し出そうとしたのだろうか。
ザンダーの写真を調べるうちに、ポートレートに非常に特徴があるように思えてきた。
どれも、人物がまっすぐ直立だったりするし、背景と人が妙にマッチして見える。
人のみを撮っているというよりも、人と背景を一つのものとして認識しているような。。
激動の時代にあってエネルギーを持ち続ける国民の姿が見える。
写真家として、民主主義のひずみの中に生きる人々の姿をありのままに残す。
モデルはこちらをまっすぐに見つめ、時には怒っているかのような表情。強い瞳。
写真家の彼は、モデルである一般国民に、自分自身を時代の憤りの対象のように見立てて、
それを表現させているようでいて自分の思惑通りに形にしていたのだろうか。
思いを押し殺すように、または自分の思いを解放するように。
(・・・個人的にザンダー氏の写真が非常に好きなので写真集を手に入れたいと思った)
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