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湘南店
2019カンボジア
投稿日:2019/5/31     更新日:2021/10/26
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行ってきました!
5回目のカンボジア。
今回はじめて5月という雨季直前の時期で
行く前から「ポンチョを持っていく」と決めていたのに
すっかり忘れて丸腰で行きました。
結論から言うと
カンボジアの人はスコールにあたってもほとんど傘を差しません!!
ポンチョやレインコートも着ません。
バイクの人くらいかな?
理由を聞いたら単純明快
「いつ雨が降るかわからないから
いつも持ち歩かない」
とのこと。
バイクの人々はバイクの中に収納してあるので
それで用意できてるみたいです。
そんなわけで今回は何度も大雨を見たり
時々雨に打たれたり、そしてその後カラッと晴れるので
すぐに乾いて、雨が一瞬の夢みたいに思えたり。
夢とかいうと乙女チックかとか思われるかもしれませんが
ほんとに一瞬すぎて
あれ?夢?ってなるのです。
いつのまにか乾いてるしね…地面も。
そんな亜熱帯気候を十二分に感じた今回のカンボジア。
いつもより1日ほど短い滞在だったのですが、
今回は特に子供達とグッと近いところで関わる事が出来たように思います。
まず、写真教育。
今回、国分寺店のオーナーであるジョンリーダーも同行くださり
写真教育についてはジョンさんが教材を用意してくれました。
アーティスト(と私は勝手にイメージを持っています)なジョンさんのスペシャル講義。
写真家の有名な言葉や
カメラの構造の説明
ジョンさんが実際に撮ったカンボジアの風景写真…
韓国語→現地スタッフがクメール語(カンボジアの公用語)に翻訳という形なので
日本語がない分わからない部分もあるはずなのに
なぜかスーッと入ってくるもので。
私たちもみんなだいぶ聞き入っていたと思います。
時折入るジョークが翻訳されて、
子供たちも笑って終始和やかな雰囲気。
終わってからは私たちみんなが
「Teacher!」と呼ばれ。
うれし、恥ずかし、うれし。
カンボジアの子供たちはシャイで照れ屋さんも多いですが、
その中でもオープンマインドな子たちが取り立ててカメラに関心を持っていたような気がします。
好奇心は大事ですね。
好きこそ、ものの上手なれ。
一緒に家族写真を撮りに行って
急なスコールに降られて。
「カメラは服の中にしまってー!濡らさないよーにねー!」
って伝えたらみんな服の中にごそっとしまったりして…
でも雨に慣れてるから私たちよりなんか、余裕がありました。笑
今までは
私たちから「行く」
という事が多くて
でも今回はじめて「いっしょに」ということができたんですよね。
それなので、今まで何回か会っていても
結構語感が難しくてなかなか覚え切れなかった子供たちの名前を、
今回めちゃくちゃ覚えて帰ってきました。
これはきっと深く関われた証拠。
何度も呼んだから。
呼べる時間がたくさんあったから。
それが今回とても嬉しかったことのひとつです。
そしてもう一つ、
滞在先のセンターでの新生活。
これはですね…
行った人に聞けばみんな自分が見た感じた様々な珍事件を語れるくらいに
なかなかディープアジアな滞在施設だったんですよね。
今まで。
でももちろん置かせてもらっていますし
ご飯から何からいろいろご用意いただいていますし文句などはなくて、
ただこういうものだねと受け入れながら
全部を楽しんできたのです。
で
今回その施設がお引っ越ししたと聞いていたので
また初めての虫に会えるかな~
なんて思っていましたが
これがとてもとても、快適なお家!
…感動しました。
人は正直、水と少しの食糧と寝床があれば
大概生きていけると思います。
ただそこに
冷たい水がすぐ飲める冷蔵庫があったり
直床でなくベッドがあったりすると
「はーーなんて快適最高最強!」って思うものです。
文明に感謝しました。
センターには
さまざまな事情があって
家族と住めない子供や
家に帰れない家族が住んでいます。
いなくなった子もいたり
今回新しく加わった子もいました。
そういった人々が共に暮らし
祈りながらひとつの家族となって過ごしています。
その子たちが
とーっても人懐っこいんです。
今回アイドルだったのは
キムラン(4歳)。
通称:きむらちゃん
いつもモジモジモジモジしているんだけど
手を広げると抱きついてきたり、
座ってるまゆちゃんの膝にすんっと座ったり。
甘え上手なかわい子ちゃん。
あまりにもかわいくて
まゆちゃんは特に心奪われておりました。
(末っ子シンパシー?)
きむらちゃんは四姉妹の末っ子、
お姉ちゃん達やほかの子たちも
夜な夜な、私たちがいる2Fに上がってきては
みんなでジェンガをしました。
お絵描きをしていたら
私はきむらちゃんの姉のチュンリアンに
「あなたの似顔絵!」的な絵を描かれて
それが思いっきり「豚」だったので
私は日本に戻ったら本気でダイエットをしよう…!と決意したのでした。
現在糖質抜いてます。
私のスマホのロック画面はその絵にして
毎日戒めています。笑
とかく東南アジアへ行くと
悲観的な話や
ネガティブな方向に視点が向くことが多いような気がしますが、
この通り、
日本でもカンボジアでも
日々は変わらず穏やかで
変化というのは急なものではなくて
じわじわと訪れているのです。
現に、
行くたびに道路は綺麗に舗装されていました。
岩だらけだった道は
アスファルトが敷かれなだらかに。
「いろいろ良くなってほしいけど、
変わって欲しくない!って思う部分もあるなー」
とトゥクトゥクの中で話していた時、
「でも、そこで生活しろと言われたら無理でしょ?
変わらないでほしいというのは
我々のエゴで、
結局はそこで生きる人が便利に生きやすくなることが正義なのかも」と…
ジョンさんはマイケル・サンデルの正義とは何か?を引き合いに出してそう話していました。
なんだか私はずっとその言葉を考えて
今回のお土産に持って帰ってきたのです。
もはや豊かさや幸福度は環境の豊かさには比例しないんじゃないかな、
と思えてきた最近。
家族とともに生きて
ちゃんと顔を見て
ありがとう、おはよう、おやすみ、と言い合えることは
誰にとっても穏やかな幸せであるはずで。
それを軸にして暮らす人々が持つ絆の力は
SNSにまみれた現代日本の感覚よりずっとまっすぐで本物で、心地よい。
日本も素晴らしい国だけど、
何か大事なものを忘れていないかと
ふと自分を振り返る、
そんなきっかけをくれるカンボジアという場所…
というかそこで生きている人々。
汗かいてご飯食べて寝て起きて、
あ、生きてるな!って感じがあります。
人間、なんやかんやシンプルなのが1番なんでしょうね。
ま、カンボジアの皆さんもSNS大好きみたいなんですけどね。
fb申請、くるわくるわ!
友達2000人とかいますしね。笑
わたしゃ200人くらいですよ~。
スマホをすいすい操ってる子を見ると
その様子に少し憂う気持ちもあったけど、
これからを生きるこの子達がカンボジアを作っていくんだと思うと
自ずと期待感も出てきます。
どの国でも
子供は希望であり
愛情を受けるべき存在。
大人も最初はみんな子供。
誰でも、誰かに愛されて生まれてきた子供。
違うも同じも
好きも苦手も
ぜんぶ自分の中にあるもの。
好きな人を大切に思うように
いろんなことを大切に思えたら
もっと心穏やかに生きられるかな。
そんなことを確かめられたような
2019年のカンボジアでした。
ありがとうございました!
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