2015.11.22

「一歩一歩進んでいく」
そんな言葉が大人にとっては時に陳腐に聞こえてしまうこともある、けれど、
子どもを見ているとそれが本当に一日一日を確実に進んで成長しているんだということを目で耳で心で感じる。
家族が増えてお兄ちゃんになった君はもう「子ども」ではないのかもしれないなと思ってしまうこともある。
その大人びた言葉の選び方、肝を据えて大人とも堂々と話す口調、
弟と無邪気に遊ぶその時を見るとほっとしてしまうほどに、少し戸惑うほどに成長を感じる。
変わらない純粋さはそのままに、いつのまにか子どもは少しずつ大人へと近づく。
よく親御さんがその過程を確認しては「なんだかさみしい」と表現されるがその気持ちもよくわかる。
それは、大人になるうちに親からも巣立ち自立していくということがわかるから。
ゆっくりゆっくり大人になっていってほしい。
ただ笑って幸せに過ごしていってほしい。
そこにある無償の愛情だけが確かに見える瞬間を写真を見ながら自らも思い出せる。
家族がなぜ毎年写真を残すのか、
なぜ毎年の写真をしっかりフレームに残してリビングに飾っているのか、
どこか切なさにも似たあたたかい愛情、
いつか思い出せるように、ここで確かに、ここにある、家族がその姿をお互い確認したということを
これからも続いていくその先へと思いを馳せながら
その記録をできるだけ純粋に残すために自分の存在は家族の中に溶かしてしまいたくなりながら、少しだけ写真の中の整理をしながら見守る。
家族に被写体に溶け込むということの意味を自分は重く置く。その人たち自身を自分に投影する。投影できるように努力する。
生まれた時のこと、最近できるようになったこと、家族の事件簿、遊びに行った場所の思い出、
たくさん聞かせてもらったしこれからもたくさん聞かせてほしい。
それがその時にしかない家族の形を表現しているはずだから。
いつも優しい気持ちをありがとう。
大好きなファミリー！