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『 月刊 バンドマン 』 06
投稿日:2021/1/21     更新日:2021/1/22
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この「月刊 バンドマン」では、自身もミュージシャンの端くれでありバンドマンでもある私が独断と偏見で選んだバンドやミュージシャン達をざっくばらんに紹介し、褒めたり褒めなかったりするページです。
合わせて、「このバンドの一曲」として是非聴いてもらいたい曲も紹介していきます。
通勤通学などの電車での一駅間、みなさんが音楽と触れ合うきっかけとなってくれれば嬉しく思います。
『 Cocco 』
皆さんこんにちは!
大変ご無沙汰になってしまいました。
まだまだ世の中は油断出来ない状況ではありますが元気に過ごされていますでしょうか?
2021年も誰も待ってはいないかと思いますが月刊バンドマン始めます!
六夜目の今夜は日本の歌姫Cocco(こっこ)を紹介します。
バンドじゃないじゃないかよっ!と仰る方もいるでしょう。
確かにそうかもしれません、でも!そうとも言い切れない!
これはまたのちほど説明します。
このCocco、バンドマンとしての私もとても影響を受けていて、私の中では誰もが知る女性シンガーだと思っていたのですが最近の二十代の女の子にはあまり認知されていないようで少々残念でもあります。
まぁそれもそのはず、音源のリリースやLIVE、TV出演など精力的にやっていたのは1997年〜2001年ぐらいの間、それからは歌手活動をお休みして絵本を描いていたり、ボランティア活動をしていたり、ママになったりと音楽だけではない彼女の人生がありました。
沖縄出身のCoccoは当初バレエダンサーを目指していましたが、とある歌のオーディションの繋がりから歌手になりました。
そしてメンタル的にもとてもセンシティブな彼女から発せられる歌詞、そして唄は聴く者に衝撃と共感を与え瞬く間にカリスマの域に達したように感じます。
2017年には「Cocco 20周年記念ライブ」を武道館で行なっており、2019年には三年ぶりとなるアルバムを出しています。
この20周年記念ライブは私も行きました。
そしてこのライブ、2daysだったのですがなんと!一日目と二日目ではサポートするバックバンドが違い、選曲も違うというものでした。
この違いというのは何かというと、前期と後期とでプロデュースしていた人が違い、それによって曲調も大きく変わります。
とても大雑把に言うのであれば、前期が「陰」で、後期が「陽」といった感じでしょうか。
私は初期から聴いていたので前期ラインナップの一日目に行きました。
この前期Coccoのプロデュースを担っているのが根岸孝旨。
この根岸さんをご存知の方も多いかと思いますが、ベーシストでありバンドマンでありプロデューサーでありアレンジャーであったりと日本の音楽界に大きく影響を与えている方です。
今から25年前ぐらい前でしょうか、まだ自分がバンドを始めたばかりの頃、友達からこのバンドいいよ!と貰ったカセットテープに入っていたのがこの根岸さんのバンド「Dr.StrangeLove」でした。
そしてプロデュースや楽曲提供したアーティストは数知れず、GRAPEVINE、くるり、aiko、中島美嘉、木村カエラ等々、ベーシストとしてもサザンオールスターズ、布袋寅泰、奥田民生、吉井和哉等々のサポートをしています。
Coccoの場合、プロデュースをし、演奏もする、そしてなによりCoccoの事を一番よく知っている。
だからこそもうバックバンドというものではなく「バンド」なのだと私は思います。
そんな凄い人達にプロデュースされているCoccoですが、何はともあれ彼女の持っているもの、発するもの、そしてその存在は唯一無二だと思います。
何が唯一無二かと言うとそれは一言で表すのはとても難しい事なのですが、みんなと同じく弱いところもある。だからみんなが共感出来る。でも本人はかけ離れたところにいる。
漠然とした言い方になりますがこんな感じでしょうか。
でもカリスマ的存在の人というのはそういったものだと思います。
Coccoには様々なエピソードもあります。
ライブの最中に裸足のまま外に飛び出して行ってしまったり、自分を傷つけてしまったりと。でもそういったもの全てを含めてCoccoなんです。
曲だけでなく自然とみんなを感情移入させてしまうところもCoccoの魅力、なんでしょうね。
と、私がどれだけCoccoを好きなのかを分かっていただけたと思います。
今回はせっかく女性シンガーに注目した回なので、日本の他の女性シンガーについても私独自の観点とはなりますが触れていきたいと思います。
まずは勝手にジャンル分けしてみたのでご覧下さい。
あ、ジャンルといってもポップス、ロック、ブルースなどといったジャンルではなくその人の何が飛び抜けているかのランキングと思って観ていただければと思います。
-
歌唱力
これは文字通り「歌姫」の名にふさわしい人達です。
宇多田ヒカル
Misia
吉田美和(DREAMS COME TRUE)
これはもう誰しもが認める面々なのではないでしょうか。
-
カリスマ性
これは唯一無二の次元の人達です。
椎名林檎
安室奈美恵
Cocco
この人にしか出せないもの、この人だからこそ出せるものがあると思います。
-
声量
これはもちろん歌唱力も備わっていますが突出して凄い声の持ち主。
越智志帆(Superfly)
広瀬香美
中島みゆき
お三方共に音の抜けそして深みが凄いですよね。
元々の地声の良さが作用しているのではないでしょうか。
個人的にはものまねでよく歌われている方ですが荒牧陽子もここに匹敵する方だと思います。
この人はとんでもなく耳が良い人なのだと思います。
荒牧陽子
他にも松任谷由実や竹内まりや、美空ひばりなど、上げだしたらキリがありません。あれ?浜崎あゆみは?あいみょんは?LiSAは?などなどご意見は多くあるかと思いますがここはひとつお許しを。
そんな訳で今回は女性シンガーの一人としてCoccoを紹介させていただきました。どの曲も外せないCoccoですが今夜は「星に願いを」(Short Ver.)を「このバンドの一曲」とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
Cocco 『 星に願いを 』
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