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Photo 『 太陽の指先 』
投稿日:2015/8/3
1214 0
『 太陽の指先 』
Life studio Shonan
Photo by Masashi Kuroki
Codi by Mayuko Hara
環境とは、待っていて成されるものではなく、自らが歩いてこそ成されるものである。
皆さんもこんな経験をした事があるのではないでしょうか。
「住み慣れた街、もう何年もそして何度も通った帰り道。
そこでふと、今まで通ったことの無い路地を見つけ入ってみる。
すると静かな路地裏には昔ながらの喫茶店が一軒ぽつんとたたずんでいた。」
私はこういった状況に出くわした時とても嬉しくなり、そしてとてつもない高揚感を感じます。
それは私が無類の珈琲好きだからというわけではなく、今まで気が付く事の無かったものに気が付いたからでしょう。
私は幼少の頃からいわゆる「探検ごっこ」が好きでした。
人が入ったことの無いような山や神社の裏や防空壕の跡地など、そんな所に入ってみては基地を作ったり宝物を埋めたりしていました。
勿論、そんな事をして怒られて泣いたりもしました。
しかし、今も昔も変わらなく思うことは、自分のすぐ近くにそして目の前に新たな景色は転がっているのだと思う事。
昔から、私は旅行などで行った初めての場所で目にする初めての光景よりも、身近にありながらも気が付く事の無かったものに気づいた時の方が大きな高揚感があるように感じます。
同時にこれは毎日の日常をより楽しく生きられる方法なのだとも思っています。
それは撮影においてもそうです。
まず、私たちは太陽があるからこそ生きてゆけるし、色というものを感じることが出来ます。
ごくごく当たり前に存在する太陽ですが、そんな身近にある太陽の光を写真に納めるには?と考えました。
そのためにはいつも通りに撮っていてはその光を納める事は出来ず、まず光の先端を見極める必要がありました。
そしてその場所を突き止め、その太陽の指先が被写体を舐める寸前の場所まで彼を誘い、1億4960万kmと遠く離れた太陽から伸びた手の指先と彼を一枚に納める。
だいぶん大げさな話にはなってはいますが、この瞬間こそ路地裏で喫茶店を見つけた時のような高揚感であると私は思うのです。
何にも変えることの出来ない太陽の光は強く生々しく被写体の存在感を強めてくれます。
そして太陽の指先が舐めている部分だけでなくその強い光があるからこそ黒という色を発色させてくれています。
いつも見慣れている場所、
でも、少しいつもと違う道を歩いてみれば新たな景色を見ることができる。
すぐに近道を検索するのではなく、敢えて遠回りすることが正真正銘な近道を教えてくれるのではないかと私はそう思っています。
そして太陽よ、いつもありがとう。
Life studio Shonan
Photo by Masashi Kuroki
Codi by Mayuko Hara
環境とは、待っていて成されるものではなく、自らが歩いてこそ成されるものである。
皆さんもこんな経験をした事があるのではないでしょうか。
「住み慣れた街、もう何年もそして何度も通った帰り道。
そこでふと、今まで通ったことの無い路地を見つけ入ってみる。
すると静かな路地裏には昔ながらの喫茶店が一軒ぽつんとたたずんでいた。」
私はこういった状況に出くわした時とても嬉しくなり、そしてとてつもない高揚感を感じます。
それは私が無類の珈琲好きだからというわけではなく、今まで気が付く事の無かったものに気が付いたからでしょう。
私は幼少の頃からいわゆる「探検ごっこ」が好きでした。
人が入ったことの無いような山や神社の裏や防空壕の跡地など、そんな所に入ってみては基地を作ったり宝物を埋めたりしていました。
勿論、そんな事をして怒られて泣いたりもしました。
しかし、今も昔も変わらなく思うことは、自分のすぐ近くにそして目の前に新たな景色は転がっているのだと思う事。
昔から、私は旅行などで行った初めての場所で目にする初めての光景よりも、身近にありながらも気が付く事の無かったものに気づいた時の方が大きな高揚感があるように感じます。
同時にこれは毎日の日常をより楽しく生きられる方法なのだとも思っています。
それは撮影においてもそうです。
まず、私たちは太陽があるからこそ生きてゆけるし、色というものを感じることが出来ます。
ごくごく当たり前に存在する太陽ですが、そんな身近にある太陽の光を写真に納めるには?と考えました。
そのためにはいつも通りに撮っていてはその光を納める事は出来ず、まず光の先端を見極める必要がありました。
そしてその場所を突き止め、その太陽の指先が被写体を舐める寸前の場所まで彼を誘い、1億4960万kmと遠く離れた太陽から伸びた手の指先と彼を一枚に納める。
だいぶん大げさな話にはなってはいますが、この瞬間こそ路地裏で喫茶店を見つけた時のような高揚感であると私は思うのです。
何にも変えることの出来ない太陽の光は強く生々しく被写体の存在感を強めてくれます。
そして太陽の指先が舐めている部分だけでなくその強い光があるからこそ黒という色を発色させてくれています。
いつも見慣れている場所、
でも、少しいつもと違う道を歩いてみれば新たな景色を見ることができる。
すぐに近道を検索するのではなく、敢えて遠回りすることが正真正銘な近道を教えてくれるのではないかと私はそう思っています。
そして太陽よ、いつもありがとう。
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