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『 讃美 ~Sanbi~ 』

投稿日:2023/10/20     更新日:2023/10/20

1408 6

photo : Masashi Kuroki|coordi : Shoko Yaguchi

No.24 Life studio Shonan

 

 

写真にはどれだけのメッセージを込めることが出来るだろうか?

そんなことをいつも考えている。

 

 

写真とは、そこにある人や物、光景、状況を写し出すもの。

そこに写っているものを見た人がどう感じるか。そういったもの。

例えば、写っているものが笑顔の子どもたちであればこちらも楽しい気持ちになるし、美味しそうな料理であればお腹が減ったりもする。悲しい光景が写っていたのならば寂しい気持ちにもなるだろう。

このようにいわゆる単刀直入なメッセージを持つ被写体には明確なメッセージや想いが必然的に備わっている。

しかし、全ての被写体が明確なメッセージを持っているという訳ではない。

 

道端に転がる一本の空き缶。

それをただ写しただけでは何のメッセージも感じられない。

しかし、雨で濡れた道端、複数本転がっている空き缶、それを地べたに這いつくばって写したらどうだろう?

そこには一つ二つのメッセージが加わったのではないだろうか。

 

新成人

成人のお祝いとはただその歳になったという事だけのお祝いではなく、今までを生きてきた事。そしてこれからを改めて生きていくんだというエールを込めたお祝いだと私は感じている。

もっぱら、私が成人した頃はただ二十歳となり、飲酒や喫煙の権利、選挙権獲得などの付録が付いて来たぐらいにしか思っていなかった。

到底、「責任」という二文字がもれなく付いてきている事も私は感じていなかった。

その後、社会に出てその二文字と直面する機会が沢山あった。

そこで初めて「責任」そして「成人」の意味を知った。

しかしながら、歳を重ねるごとに、責任というものは重たいだけのものではなく、責任があるからこそ真剣に取り組める事でもあると知った。

 

鮮やかな彩りに包まれた新成人。

二十年も生きてくれば楽しい事、悲しい事、辛い事もあったでしょう。

そんな彼女の今までの思い出とこれからの希望を一枚に。

祝の意味を込めた紅白のシチュエーション。

彼女の意志を表す表情、目線。

その意志を強める赤。

彼女の目線の先から差し込む希望という名の光。

そして、その彼女を一番良く知っているご家族の優しい眼差し。

それらの想いでこの一枚は作られています。

 

最後に私から「讃美」の気持ちを送りながらシャッターを切る。

これが、私の「責任」。

 

成人おめでとう。

 

 

 

Written by Masashi Kuroki   Shonan

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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