私の七五三の時どんな感じだった？

 

 

 

と、母に聞いてみると

「3歳の時、あんたはニコニコしながらも落ち着きが無かった、着付け師さんを困らせてたよ」と笑いながらそう伝えられました。

 

 

 

もう20年以上も前の話なのにその時の事をしっかりと覚えていると伝えてくれた母

 

一方で私はその当時は、そんなもんなのかな？と深くは考えずにその話を終えました。

 

 

 

 

そして今回お会いしたご家族、

 

七五三のお祝いとして着物を着ている姿だけでなく着付けをしている瞬間も、写真に残して欲しいと　ママさんから事前にお話しを伺いました。

 

この時着たお着物は代々従ご兄弟さん５人が着てきた90年前のお着物だそうで、シミひとつなくとても大事に保管されたお着物なんだというのが一目で分かりました。

 

 

最初は恥ずかしいからと服を脱ぐことを躊躇っていた彼。なのでスタートは影に隠れて撮れるタイミングを狙っていました。

 

時間が経つと私達の存在に慣れてくれたのか撮っても良いよと言いたげな顔で、こちらをチラリ。

 

 

どんな風に撮ろうかな。

 

どんな表情をしているのかな。

 

 

いろんな事を考えながら、ふと私の母が言っていた自分の七五三の時のエピソードを思い出し、ちょっぴり懐かしい気持ちに浸っていました。

 

 

着付け中、クスッと笑ってしまう場面や頑張って足を踏ん張りながらママの目を真っ直ぐみる姿。短い時間の中で、色んな表情を見せてくれました。

 

 

少しでも、今ある光景を綺麗に残せたかな。喜んで貰えたかな。と感じながら今も、これからも、撮影者として表現者として見た人が喜んで貰える写真を残していきます。

 

 

七五三おめでとう！

 

photo & write : Shoko Yaguchi
Coordinate : Izumi Saito