photo : Masashi Kuroki｜coordi : Izumi Saito

and Shonan all staff

No.24 Life studio Shonan

 

 

長い間、ご家族を写真に撮らせてもらいましたが、「家族」という定義がはっきりしたかと言うとそうでもないのが正直なところです。

そして「家族」という言葉だけでなく、人と人との繋がりを表す言葉はたくさんあります。

友達、親友、兄弟、親戚、夫婦、相方、そして仲間など。

この中にはいわゆる「血縁関係」という意味を含める呼び名もありますが、人は元々一人の人で、「何か」がその人と人とを繋げてそれぞれの呼び名を使います。

定義などは一旦置いて言うと、私は一番大切な人たちには「仲間」という呼び名を使います。

「仲間」っていう言葉が好きなんですよね。

だから私個人としてこの呼び名は特別なもので深い仲を示しています。

 

幼い頃は皆、好きな時に泣いて、好きな時に寝て、好きな時に笑ってまた眠る。

そんな子達がいつしか友となり仲間になる。

仲間になった理由なんてそれぞれだとは思いますが、どこかで心が繋がっているからなのだと感じます。

 

彼女たちもそうです。

 

何でか？ということを無理矢理言葉にする必要も無く、気づいたら仲間と呼んでいた。

みなさんにもいますよね。

 

私はこの撮影の日を楽しみにしていました。

写真に残すならば彼女たちの「心の繋がり」を残したいと思っていました。

みんなの願いを一つにして残したいと。

そしてそこに私が想う彼女たちのイメージカラーである「若草色」をかすかに放ちます。

 

笑い声の飛び交うとても心地の良い時間が過ぎ去った時、私はとても清々しい気持ちでいっぱいでした。

そしてどこかこちらの心が救われたような感覚になりました。

 

 

 

 

家族の定義など何だかは知らないけれど、「仲間という名の家族」は確実にある。

 

 

 

Written by Masashi Kuroki   Shonan