OurStory
下関店
ひとつひとつの気持ちを、力に。
投稿日:2018/7/12
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ようやく梅雨も明けてずっと待っていた夏が来たのに、心はまだまだ晴れません。
6日の夜、福岡空港からの帰り道、5分の距離を1時間半かけて進みながら、なんとか深夜に下関に辿り着きました。
その日のニュースでは門司で土砂崩れがあり1名犠牲者が出たということで大変な雨になってしまったと思っていましたが、今日まで毎日、毎日、ニュースを見るたびに…
現実ではないような現実があって、気が気でない時間が過ぎています。
下関店には、さまざまな県、さまざまな町から、はるばる下関まで足を運んでくださる方も多くいます。
いつも、半数ほどは市外からのお客様で、わたしたちが関東で出会っていた方も、下関ではじめて出会えた方もいらっしゃいます。
「下関は通過ばかりしていたけど、はじめて来ました」
「下関ってこんな町なんですね」
そんな言葉もよく聞き、それと同時にわたしたちも、お客様の町の話をよく聞かせてもらっていました。
時には、行ったことのない町へお客様のおうちに遊びに行ったりと。。。
自分の住む町を知ること、知らない町を知ること、人が行き交うことのおもしろさ。
大切な人たちの暮らし、そこでこの仕事を通して何ができるのか。
下関店での日々を通してより感じることが増えたように思います。
出会いにいつも、ひとつひとつ思い出があるから。
誰がどこで暮らしているのか、ほとんど覚えています。
大阪、京都にはあの家族がいる、
岐阜にはあの家族、山陰はあの家族、
九州はすべての県に思い浮かぶ家族がいて、
四国のみんなもいる、
広島にも。
岡山にも。
多くの顔が毎日浮かびます。
「うちにあそびにきてな!」
いつもきびだんごのお土産を持って岡山から来てくれるこどもたちが、前の撮影の時に家までの地図を書いてくれたことがありました。
「あんな、ここにはこれがあって、ここにスーパーがあるからな、ここで曲がってこうして、、、ここ!」
そう教えてくれた町のあたりがずっとニュースで映るたびに、その地図を持って今すぐ行けたらと、心が痛くなります。
まだ道路も通行止めの場所が多く、今はまだ被災地にとって他に必要とされていることが多くあるそうなので、今すぐには行けませんが、情報や状況を確認して、頃合いを考えて、できることをやっていきたいと思っています。
今、できるかぎりの支援を考え行うこともすごく重要。
でも、それと同時に元気なわたしたちがしっかりそれぞれの場所で頑張って働かんとって。
めぐりめぐって、繋がっている部分が多くあると感じています。
普段から一生懸命、まじめに元気に働くこと、しっかり税金を納めていざという時に使ってもらえるようにきちんと社会と関わっていくこと、個人や家族の中でできること、企業としての準備や行動が必要なのだろうと、ふたりで改めて話し合いながら、下関店がオープンした時からずっと非常時の時のことを考えて備えているものをまた再度見直しました。
そして熊本地震、九州北部豪雨の時にもご協力いただいた募金箱を【西日本豪雨 義援金募金箱】としてスタジオに設置しています。
もちろんインターネット上での寄付も迅速にできる時代でもありますが、この募金箱にはこどもたちからの寄付も過去に多く寄せられていたので、今回も置かせていただきました。
西日本で生まれ育って、立て続けにこんなに災害が起こることが信じられない気持ちですが、その度に立ち上がる姿も見てきました。
東北の震災1ヶ月後にボランティアに行った時も、津波にのまれた町の中で、諦めではない生きていく気持ちを現地で強く感じたことを思い出します。
生きていくために。
どうか無事で。どうかこれ以上。
毎日願っています。
ひとつひとつの気持ちを、力に。
募金でも、支援でも、日々の暮らしでも。
河野智美
手塚瑶
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