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札幌白石店
Photogenic 49
投稿日:2012/6/23
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seijo photo by ouchi assistant nakayama
人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。
スタジオカメラマンの宿命でもある、同じ条件や設定の中から生み出される機械的な写真からの開放・・・。その条件をどのような方法で抜け出すのかということをぼんやり考え始めたのはいつ頃からだったのだろう。
入社してアシスタントの過程を通過しながら、スタジオの写真のパターンを学んだ。
カメラマンになり、スタジオにおいて要求される水準まであがっていくのに、約1年程度の時間が必要であり、もう1年はそれに慣れ、さらにもう一年はそこから自分だけの写真
についての確信を持つための説得力を養っていく。
その過程で条件を変える能力を育てることができず、決められた条件の適応と繰り返しだけでは自分が生きているカメラマンであると叫ぶことが難しい・・・。しかし、自分が計画して条件を変えれば、その条件の変化がどんな結果をもたらしてくれるのかということを、正確に知ることができる。
条件の変化を直接作り出すということは、
まず目に見える条件に対して定義付けをすることから始まる。
そして、そのひとつひとつの関係性を説明していくようになる。
蛍光灯と自然光
角度と奥行き
縦の広さと横の狭さ
インテリアと小物
背景のポイントと光の方向
撮影の時間帯と被写体の位置
などなど、沢山の条件と関係性そしてそこから生まれる相互作用まで予測していきながら一枚一枚の写真を見ていく。
その過程で自分だけの法則が生み出されていく。
『次はこのように撮ってみよう』
と、イメージを抱いて撮影に挑む。。。
それはつまり目標を達成する能力の50%以上を確保しているという意味と同じではないだろうか?
決められたことをこなす能力と、自ら目標を設定して達成するという能力の差は、私たちがカメラマンとして存在する理由と目的がなにかということを説明することができる。
私は撮影をしながら、ずっと求めているものがある。
それは、私の体の奥から湧き出てくる感情だ。
この感情が高まっているとき、自然とカメラが私の目と同化しているしているような感覚に陥る。
つまり、一緒に動いて、心を通じ合わせ、その瞬間をただ見ているのだ。
同じ空間の中に居て、その時を共に過ごしているのだ。
それが、時間的には10分ほどの間に。。。
しかし、CFカードの中には沢山の感情写真が刻み込まれている。
もちろん、感情写真というのはただ感じただけを撮っているのではない。
成城店の強みでもある完成度の高い写真を生み出すためのノウハウを最大限に守りながら
撮影をしていかなければ75CUTの中には残らないからである。
先ほど述べた、守るという表現が正しいのかは分からないが、そこを意識しなくとも体の感覚で感じて成城店で撮影をすることが私達のプライドでもあるからだ。
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