Staff Blog
札幌白石店
ライフサークル清池文会chaper3 シーンをつくる
投稿日:2011/11/14
846 0
課題①:シーンの調査
「悪人」吉田修一作 最終章 私達が出会った悪人 P244
あんた、両親はおるね?と佳男は訊いた。
はいとまた鶴田が短く答える。
仲は?
あまり良くないです。
きっぱりとした答えだった。
あんた、大切な人はおるね?
佳男の質問に、ふと鶴田が足を止めて、首を傾げる。
その人の幸せな様子を思うだけで、自分まで嬉しくなってくるような人だ。
佳男の説明に鶴田は黙って首を振り、あいつにもおらんと思います。
おらん人が多すぎるよ。
今の世の中、大切な人もおらんひとが多すぎる。大切な人がおらん人間は、何でもできると思いこむ。自分には失うものがないと。それで自分が強くなった気でいる。
失うものもなければ、欲しいものも無い。だから、自分を余裕ある人間だと思い込んで、
失ったり、欲しがったり、一喜一憂する人間を馬鹿にした目で眺めている。
そうじゃ駄目だ。ホントはそれでは駄目だ。
一部抜粋・・・
そうやって生きていては駄目だ。ふとそんな言葉がこぼれた。
(愛する娘を殺された父親の思い、そして犯人に対しての思い)
課題②書き下ろす
私の仕事は21時45分から始まる。
お客様も店長もアルバイトもスタッフもいない。
店内に活気はない。あるのは商品と在庫と私。
あと、いるのはマネキンと残業に明け暮れる社員達。
お昼ごはんはいつごろ食べたのか?
きっと14時か15時か定かではないが。
休憩している感覚とは違い、胃袋を満たすだけの時間。
後は店の片隅ですこし昼寝をするだけ。
夜ごはんの時間をとっくに過ぎているというのに、わたしの食欲は停止している状態。
食べ物を欲している感覚はない。でも、何か口にしていたくて、営業時間中は許されない、
飴やガムを少し口に含んだりしてみる。
もうすぐ22時だというのに、このエネルギーがどこから来るのか分からないまま
ひたすら、ひたすら、残業をしていく。
緊張感だけがない、店内。
なぜ緊張感がないのか?
それは、とても単純で。
人がいないからである。
人眼も気にせず、生き生きと仕事をしている感覚になれる私だけの時間。
それは、閉店後に始まる・・・。
課題③画面外の声を取り締まる
(6行目から13行目を省いて、書き下ろす)
私の仕事は夜の21時45分から始まる。
お客様も店長もアルバイトもスタッフもいない。
店内に活気はない。あるのは商品と在庫と私。
あと、いるのはマネキンと残業に明け暮れる社員達。
ひたすら、ひたすら、残業をしていく。
緊張感だけがない、店内。
なぜ緊張感がないのか?
それは、とても単純で。
人がいないからである。
人眼も気にせず、生き生きと仕事をしている感覚になれる私だけの時間。
それは、閉店後に始まる・・・。
課題④さらに書き下ろす+課題⑤曜日を特定する
私の仕事はアパレルと小物の在庫チェックから始まる。
お客様の前では接客のみすることが許されている。
それは揺るぎない店長の信念であろう。
特に、土曜日日曜日とお客様が多く来店する日は、朝から売り上げを落とさないよう
オープンまでの準備や心構えに対して鋭い指摘がとぶ。
課題⑥映画のシーンを文章に変える
今を生きるという映画を近いうちに観る予定
簡単な解説:
59年、ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、学生たちの愛と生、そして死を描くドラマ。製作はスティーヴン・ハフトとポール・ユンガー・ウィット、監督は「モスキート・コースト」のピーター・ウィアー、脚本はトム・シュルマン、撮影はジョン・シール、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はロビン・ウィリアムス、イーサン・ホークほか
課題⑦読者に謝る
その時の私は、そう生きるしかなかった。
だから、今の自分が自分でいられるのだと思います。
現在も過去も私は私。
別の人間のことをはなしているのではないです。
課題⑧ほんとうの事を言う
きっと自分が心のそこから笑顔になるときが来ると思うし
そう遠くはないと思う。
だから本当のことを言うのは辛いことではないし、
自分で自分の心を開くことこそ一番の近道ではないかと思う。
もちろん、自分のペースでいいと思う。わたしもそう思う。
課題⑧正確に見る
この部分は皆様のアドバイスを頂ければと思います。
課題⑨聞く、嗅ぐ、触れる、味わう
聞こえるのは、自身がパソコンに向かう時にパソコンが発する機械音のみ
自分の足音さえ、自分が分からないような雑音は一切ない。
人の声も、人の気配も、人の温度もない。
人がいないから。
誰もいないから。
課題⑩書きなおす
未完成の為、次回に持ち越し
課題⑪写真のシーンを文章に変える
私とお店の最後の日。
この日もやっぱり私は最後までひとり。
誰もいないお店で、私を映し出してくれるものは私ではなく
鏡だった。
鏡に向かって携帯を向けた。
鏡と携帯と私の顔が重なって、私の表情は上手く隠れた。
今となってはどんな表情をしていたのか想像もつかないが、
気持ちだけは今も私の心のなかに存在している。
その鏡の周りにはお客様の写真が飾られており、そのなかに私も映っているので、
お客様と私、そのような感覚で最後の日を写真で収めた。
そんなに暗い気持ちで無かったのは確かだ。
ただ、自分の表情は隠れているままだ。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog
- トップ
- スタジオ紹介
- 札幌白石店
- スタッフブログ
- akane ouchi
- ライフサークル清池文会chaper3 シーンをつくる