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2011年 残り半年の計画と目標
投稿日:2011/7/31
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今年の初めに掲げた一年の目標。
『本質を理解できる人になる』であった。
そして、その目標は五年後・・・十年後の自分に捧げるものでありたいと願った・・・。
半年間の私はどうだったのだろうか?少し振り返ってみたいと思う。
漠然とではあるが人生の目標が、ライフスタジオの日常生活の中で生み出されたら・・・どんなに幸せな事だろうと夢を見ていた入社当初。
二年という時間を経て、確実に私の内部で変化が起きているのは間違いないと感じる。
この半年ライフスクールを通じて、哲学・人文学を学んだ。
そして、多くの単語を自分に取り入れることができた。
ただ言葉として取り入れたというわけではなく、その単語に込められる状況や思い、一瞬の提示で(単語)価値を共有できる力を持っているということを感じた。
そして、その単語たちは私達の生きていく上で必要な存在であり、ライフスタジオを構成する為に必要なものとしても認識することができた。ただそれを知っているから良いというわけではなく、元々私達の中にあったものなのだと感じることもある。自分でも気がつかないうちに自分を構成している要素が自分の内部に埋もれているという状況に気がついた。
二コマコス倫理学を通じて目には見えないものの存在を改めて確認したくなる本能や性質を理解した。善のイデアについてプラトンが次のような比喩を使って説明している。。。洞窟の中に、人々が壁を向いたまましばられている。入口からは太陽の光がさしこんでいるが、彼らは振り返ることができないのでそれが太陽だということを知らない。そして背後で何やら人が通ったりしているのだが、彼らに見えるのは太陽の光に映し出された目の前の壁にみえるその影だけである。さて、そのうちの一人が、いましめを解いて後ろを振り返った。そうすると、まず彼は、自分が今まで見ていたものが実は影であったことに気づいた。そしてさらに、その本体を見えるようにしていたものが太陽の光であったことに気づく。これが「魂の向けかえ」と呼ばれるもので、プラトンの教育論の核心。私達はもともとものを見る力を持っている。しかし見ているものは影なのだ。この影の実体を知らしめ、そしてさらにその実体を実体たらしめている太陽(イデア)を理解すること、それこそが教育の役割である。そうプラトンは唱えている。つまり、目に見えないものを感じていくには必要な認識があり、それが『真理』である。目に見えないものに対して確信を持つ為に真理を学ぶこと。その気づきは私にとって衝撃的な出来事であった。それと同時に私に必要な事であると強く思った・・・。自分には真理が必要だと今まで言われてきたが、なぜそれを言われているのかようやく理解できた瞬間であったからだ。人間は本当に大切なことが分からないのか?それとも私が何も知らないだけなのか?幸いにも周りの人達はそのことに対して助言してくれるものの当の本人が、自分自身に向き合わなければ結局は物事の本質が見えないのだという事を自身の経験を通して良く理解することができた。
信念と行動が一致している正に本質を理解できている人間像。
長い人生の過程でその本質を成熟させていきながら、事実と言うものを上手く伝えていかなければならない。そのような積み重ねの中で、本当の自分の声がどこからやってくるものなのか?自分の人生に対して真面目に向き合っていきたい。
未来を想像しながら夢を持つということはそんなに簡単な事ではない。
私の人生の分岐点はここからだと思う。だから自分の中で選択される決断は常に勇気をもって困難な道に進んでいきたい。しかし、私の人生の分岐点が何をもってその矢印を傾けるものかと考えてみると、やはり『人』の存在・関係性であった。それは今後も変わらない自分の信念である。だからその関係性を形成していく過程で相手の中にいる自分の存在を客観的に見つめ、自我とのバランスを保ち本来の姿を確立していきたいと考える。
「相手は何を考えているのか?」「相手は何を伝えたいのか?」「自分はどうすべきか?」「自分は何を求めているのか?」をイメージしていく過程で日々の生活に希望を感じる瞬間。そういう喜びを私はライフスタジオと出会って経験するようにもなった。それが自分の持つ特殊な感性なのだとしたら、その性質を自身が理解しなくてはいけない。それを感情という単語だけで果たして説明できるのだろうか?私の変化発展の原動力が『情熱』だとしたらそれが何によって生みだされ何によって燃焼され続けるのかという原理も分かっていなければならない。結局自分と深く向き合わなければならないということである。自分を知るためには、自分の心に対話を持ちかけた数が重要だと考える。「あなたはどうしたいですか?」という問いに答えられる自分を日頃から作っておく必要がある。
これらを踏まえて残り半年の計画と目標を掲げてみる。
① 変化発展する内部文化の土台作り
・成城店図書館の確立
・成城店ミッションステートメント作成
・全ての活動に対して参加率100パーセントを目指す
②来年の教育プログラムに対しての準備
・哲学についての本を読む(参考資料:本当にわかる哲学)
・シーズン期に予定されている教育活動への参加
③希望に対する具現化
・2012年の計画と目標を模索する
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