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一枚の写真 ①
投稿日:2010/6/30
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この写真と履歴書をLIFE STUDIOに持って行った頃の私は、何も知らなかった。
何も知らなかったが、何とも言えない充実感と絶対に入社するという自信に満ち溢れていた気がする・・・。
たまたまHPで見かけた、あるカメラマンの言葉が自分の背中を押してくれていたようだ。
『自分の目がカメラで、まばたきがシャッターだったらいいのに。 』
なんて、本格的な撮影経験もない私だが・・・気持ちはもうその気であった。
写真館で働く自分の姿を想像しているのが楽しくて楽しくてしょうがなかった。
一緒に働ける人達はどういう人達なんだろうか?
どんなスタジオだろうか?
転職を考えていた頃の自分は、
やりがいの感じられない仕事と
頼るものは自分自身だと言い聞かせるが本当は寂しい東京での一人暮らし
そんな・・・世界の中に飲み込まれていたような気がする。
本当はこうやって生きていたいのにという希望が・・・
段々現実的ではないような気がして、大人の世界なんてこういうものなんだと感じていた時もあった。
一人で仕事をしている気分。
何度も仕事中泣いていた事を思い出す。
何の為に生きているのだろうか?
何の為に仕事をしているのだろうか?
この二つの質問は、私にとっては同じ意味を持つ。
仕事をしている=自分がどんな生き方をしたいのか表現できる場
そのように考える事ができた。
ぼんやりとしていたが、その考えが自分を動かしてくれたのだろう。
MIXI内でたまたま、LIFE STUDIOの求人募集を見つけて、
公式HPを見て、ここだと思い、メッセージを送った時の事、
履歴書を買いに出かけた時の事は今でも覚えている。
面接日が決まり、その日までにできる事は何でもやろうと思った。
そして、考えて考えて考えだした結果が今の自分が好きな写真、
今大切にしているものの写真を準備して履歴書と一緒に持って行く事。
それと、面接数時間前にスタジオに出向き
撮影の雰囲気やスタジオのインテリアなど見学させて下さいと申し出ること。
この2つだった。
こういう業界の面接では自分のアピールが必要なんじゃないかと想像した結果だった。
今だから話せる事だが・・・とNAMさんに苦笑されながら言われた。。
素人が持ってきた写真・・・。
写真は何とも言えないがその気持ちが大切だと言ってくれた。
そんな、私とLIFESTUDIOを繋いでくれた一枚の写真である。
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