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札幌白石店
小林香織という人。
投稿日:2018/10/10
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昨年、新横浜店で一緒に働いていたこばちゃん。
個人プロジェクトの主題設定を一緒に話しながら決めた時のことを今でもはっきり覚えている。
彼女は写真を主題にしたいという考えだった。
それに対して、私は彼女に自分の考えをストレートにぶつけた。
「こばちゃんは写真じゃない」
この一言だけ聞くと色々な語弊はあるが…
私の中では総合的な判断からこの結論が適切だと思っていた。
ちなみに、その時の総合的な視点とは
・こばちゃんの強み(個人の観点)
バタフライを書くなどの執筆活動において、こばちゃんはライフスタジオのマインドと自分の経験を上手く融合させ、読み手に伝わりやすい言葉を紡ぎだせる逸材だったから。
・神奈川エリアでの役割を見据えて
(店舗内での観点)
新横浜店での新人教育後は別の店舗に行く事が決まっていた。なので、他店舗に行ったときに、新横浜店での経験が生かされ更に今まで以上にこばちゃんの役割が明確になることを期待していた。
・1pointという組織内での頭角をどんな武器で表していくのか(1point内での観点)
こばちゃんは新横浜店の中でも、1point内でも2017年もっとも成長したスタッフであった。要因としては、本人自身が一番変化発展に集中した時期であったし、それを最後まで確実にやりとげる誠実さと直向きさがあったからだ。だからこそ、次の期待もそれなりに予測しながら個人と組織のバランスを取りながらもっとライフスタジオに深く向き合って欲しい期待があった。
これらの3つの観点からこばちゃんを見た時に私の伝えた代案は
「こばちゃんは顧客感動に集中していくべき」であった。
しばしの沈黙があり…
こばちゃんが私に伝えてきた内容は
私の中で写真という存在が大きいし
写真で自尊感を得られない限り…
自身の自立に胸を張れないという事だった。
こばちゃんは泣いた。
私も泣いた。
一緒にいたおいちゃんも泣いた。
三人で泣いた。
こんなにも強い意志をこばちゃんが伝えてきてくれて…
私はやっと気がつく事ができた。
提案は本当にこばちゃんの為に出したものではなかった…
どちらかというと店舗や組織の方向性に合わせたものであった…
だからもっとこばちゃんという人を尊重しなくてはいけないと気づかされた。
よし!!そうしたら!!
そこまでこばちゃんが言うなら写真を主題にして自分の壁を突破しよう!!!
そのかわり、プロジェクト写真の質と現場での日常的な写真の質が並行して向上しなけば意味がないので、新横浜で一緒に働く間は残り僅かだけど厳しく原本をチェックしていくねと。。。笑
そんなやりとりをして早一年。
昨日のプロジェクト撮影で、こばちゃんは
目標であった8組を撮影し終えた。
そして、最後のモデルとして選んでもらえたのがおいちゃんと私の二人だった。
また、そんな姿を陰ながら応援して見守っていたたかちゃんも撮影に駆けつけてくれて
四人で楽しい一日を過ごすことができた。
その時、こばちゃんをモデルとしても撮影する機会があったので久しぶりにカメラを持つきっかけをもらえた。
今までの話を踏まえ、
私がこばちゃんを撮ろうとしたときに浮かんだ写真のイメージは
「写真はわたし」であった。
もう、これしかないだろうと思った。笑笑
だから、単純に撮影している姿を残そうと思った。
こばちゃんは多分写真を撮られるのが基本好きじゃない。なぜかというと、いつも写真を撮る時にわざとくしゃっとした顔をして表情を作ってしまう。しかもだいたい同じパターンで。
だからなるべく自然な表情を残してあげたかった。そのためには、彼女が集中していことで、日々悩みながらもいつもどこかで希望を持っている「写真」に携わっている中での姿で残してあげたかった。
だから、カメラを構えてもらう条件を提示した。
そして遠くにいるおいちゃんを撮影しているところの姿を撮影した。
撮影中のこばちゃんをカメラで覗いてみると表情や手元がとても自然で綺麗だった。
あとは私がそれをどのように切り取るかの選択だけであった。
光が綺麗な条件も限られていたし、
こばちゃんの服の色や背景の色やカメラに貼ってある小さなシールなど複雑な条件が四角を埋めたので私はサクッとモノクロ設定に変えた。
それがしっくりきたのでほぼほぼモノクロ設定で撮影をすすめた。
いくつかの写真。
こばちゃんに気に入ってもらえるかな。
わたしにはこう見えている。
今のこばちゃんが…。
プロジェクトの整理が終わりひと段落したらこばちゃんと会ってまた色々話をしたい。
来年の事とか
これからの事とか
次を見据え一緒に進む仲間の一人として…。
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