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to photogenic 99
投稿日:2017/8/30
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新横浜店写真分析
人に写真に自分自身に深く向き合きあっていきたい
人に写真に自分自身に深く向き合きあっていきたい
Ennui アンニュイ
この言葉の意味は、「けだるいさま、退屈」という意味になります。
また、辞書には「物憂い様」とあります。
例えで言うと、
「いつもと違い、考え事をしているような雰囲気」といったところです。
他にも気分が晴れずつまらなさそうにしている人や、
何もやることがなく暇そうにしている人、そんなイメージがアンニュイとなります。
元はフランス語で「退屈」という意味になります。
昨今では、そんなに悪い意味ではなく、良いイメージで使われることが多いです。
「アンニュイな雰囲気が魅力」や、「今日はアンニュイだね。どうしたの?」
と、心配する言葉として使ったり、やる気満々でガツガツしている雰囲気ではなく、
落ち着いた雰囲気ということで、女性には良いイメージとしても使われます。
また、「アンニュイな感じで可愛いね」と、相手や物を褒めることにも使います。
このように、主に相手について使う言葉です。
また、アンニュイという言葉の使い方としては、
すこしばかりせつなそうに見える。や・アンニュイなムードが漂うファッションなどがあげられます。
今回の一枚の主題は、感情の色です。
人の魅力を表現するときに、私は被写体の感情が見える瞬間をある種の美しさだと考え
丁寧に切り取りたいと考えています。
また、人は一つの感情を持っているのではなく、様々な感情を繊細に重ね
自分の中に閉まっていることが多いです。閉まうというのは、ある意味理性の存在があることを示します。
しかし、人はその理性と感情の狭間で悩み考えます。
このような感情のうつろいが最初に話したアンニュイさではないかと考えます。
でも、それが人間らしい姿であると考えます。
つまり、楽しい笑顔だけが人間らしさではなく、喜怒哀楽や、喜と怒の間や哀と楽の間など
もっと人のグレーゾーンというものに対しても自分が知らなくてはいけないし、
それを認識しなくてはいけません。
私は、ここ最近の撮影で、被写体を動かす力について改めて考え直しています。
なぜならば、75CUT原本全体の質の向上を目標としているからです。
では、なぜそれを目標としているのでしょうか?
答えはシンプルです。それが自分たちの仕事だからです。
私たちライフスタジオは、75CUTの写真を通じて美しさを表現し思い出を記録する楽しみの空間を表現し
関係を大切にする写真館として存在しています。
だからこそ、そのすべてを75CUTで表現し記録するのがスタッフの仕事です。
ではそれをどうやって?と考えたのが先ほども話したように75CUTの質を向上させることだと考えました。
具体的にやっていることは2つあります。
一つはストーリーを考えること。もう一つは、被写体を動かすこと。
これを軸に今回の主題でもある被写体の感情を豊富に引き出し表現することを心がけています。
きっと人の感情の種類を細かくあげたら、75CUTはすぐに埋まってしまうと思います。
でも、私の中でまだまだ表現力が乏しいのでもっと哲学が必要だとここ最近またその必要性を感じております・・・。
今回の少女を見たときに、最初に感じたのは抑えている気持ちというイメージを抱きました。
なぜならば、2歳下の弟くんの存在を必要以上に気にしており、お母さんと弟君が一緒に何かをしていたら
それもそれで気になるし、自分もそれを一緒にやりたいし、でもお姉ちゃんだから一人で何でもできるようにならないといけないし、というように姉としてまた一人の少女として成長過程になる複雑な感情が見え隠れしているのをくみ取りました。だから少女のソロ写真を撮影しているシーンでは、なかなか本人が撮影に集中できなくて私たちが声をかけても正直反応がいまいちで、どちらかというと心ここにあらず・・・という感じでした。それよりは少し離れている弟君やお母さんのことが気になってしょうがないという感じでした。
ふと考えました。それでいいんだ。だから無理やり声掛けをするのは無意味だと思い、
彼女の視線の先や彼女がしたいこと、彼女の素が出るような雰囲気を作りました。
具体的には、あえて声をかけるのは単的にして、そっけなく対応することでした。
最終的には、その判断が功を奏しシーンの後半戦はまるでモデル雑誌の一ページのような雰囲気がでる
写真ばかり表現でき、またそれが彼女の魅力であると確信しました。
撮影後一緒に入ったなすちゃんとフィードバックをして被写体を動かすことについて話しました。
あの時は分類しながらだったので話が整理できず場面場面の話になってしまいましたが
今回書いた内容が私の考える被写体の観察からの動かす力の実践方法でした。
これは、あくまでも一つの事例であり人は同じ人がいないよう
被写体を動かす力も多種多様ではなければいけません。
だから、これからもっと人について、写真について色々悩み考えてきましょう...。
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