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to photogenic 97
投稿日:2017/7/29
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新横浜店写真分析
人に写真に自分自身に深く向き合きあっていきたい
突然ですが今回の主題は『エゴ』です。人に写真に自分自身に深く向き合きあっていきたい
お母さんのお腹から生まれ、赤ちゃんは言葉を覚え始めます。
はじめは、物を指し示す言葉から、覚えていきます。
「リンゴ」といえば、赤くて丸いフルーツ。
「ゾウ」といったら、鼻が長くて灰色の大きな動物を思いうかべられるようになっていきます。
やがて、大きくなるに従って「意味」をともなった抽象的な言葉を覚えはじめます。
「お母さん」「お父さん」「好き」「嫌い」などなど。
そして、ある段階で「わたし(I)」という言葉を覚えるのです。
「わたし(I)」という言葉を覚えると、「わたしの(my)」、「わたしのもの(mine)」という抽象語を覚えます。
言葉は、考えるための「道具」になります。
道具は可能性を広げてくれ、また可能性を制限します。
皆さんは、はじめて"おもちゃ"を買ってもらった時の事を覚えていますか?
それは、積み木かもしれませんし、お人形さんからもしれませんし、ロボットかもしれません。
「わたしの(my)」という言葉を知らなかった時は、
おもちゃを貰ってもそれはただそこにある楽しいおもちゃでしかないのです。
しかし、「わたしの(my)」という言葉を覚えると状況は一変します。
「わたしの(my)」おもちゃが増えると、嬉しい。
「わたしの(my)」おもちゃが壊れると、つらい。大泣きしてしまう。
「意味」があなたに影響するようになるのです。
「わたしの(my)」という意味をおぼえた瞬間から、外部のものを自分の一部だと思ってしまうこと
「自己同一化」が始まっているのです。それも気がつかないうちに・・・。
これがこの先の人生で私達を苦悶させる「エゴ」の始まりです。
小学校にあがれば、「わたしの(my)」成績、「わたしの(my)」運動神経、「わたしの(my)」かわいさに、
自分を同一化しはじめます。そして、それを他者と比べて一喜一憂する。
その後は、さらに「外にある大きなものと自分を同一化して、自分の価値を上げよう」
というエゴの欲望の渦に飲み込まれていくのです。
例えば、テレビをみて、芸能人や成功者と自分を同一化しようとします。
ブランドものを買って、その価値に自分を同一化しようとします。
本を読んで、知識と自分を同一化しようとします。
外から自意識を強化しようとしているのです。
「わたしの(my)」年収、「わたしの(my)」会社、「わたしの(my)」成功、「わたしの(my)」才能、
「わたしの(my)」家庭、「わたしの(my)」美しさ、「わたしの(my)」住んでいる家。
「わたしの(my)」未来、「わたしの(my)」過去。
私達も思い当たる節はありませんか?
あらゆる「外部のもの」が、比較化の対象となり、それに対して一喜一憂するための
奴隷のような人生がはじまってしまうのです。
あの人はこうだけど、わたしはこうだ。私の方が劣っている。私の方が優っている。
しかし、究極的には、自分と「外部のもの」は、全く別の存在。
冷静に考えればわかりますが、一緒になる事など、ありえないのです。
法律や制度の上で、「わたしのもの(mine)」になることはあるかもしれませんが、
本質的に、心の深い部分で、それはありえないのです。
そして、私達人は幼稚園に入る前から、無意識のエゴイストなのです。
けして満たされない欲望のブラックホールを抱えているのです。
欲を満たそうとするのは、間接的な対処療法であって、直接的な予防や解決法ではありません。
ある人から話を聞いてのですがこれからはエゴを観察してみましょう。という提案でした。
意識を鋭敏にして、自分を常に客観視するということです。
そして、エゴの思考が動き始めたら、それを中断する3つのクセをつけるといいとアドバイスを頂きました。
日常生活を過ごしていると、恐怖や心の動揺、感情的になってしますことがあります。
普段であれば、それを抑えつけたり、反応してしまったりするところですが、今からは違う方法があるという事です。
恐怖や心の動揺、感情的になった場合は、"「わたしの(my)」の何が脅かされているのか"を直視してみましょう。
どんな同一化やどんな固定概念に自分は怯えているのか。
「わたしの(my)」プライド?「わたしの(my)」立場?「わたしの(my)」評価?
はじめはリアルタイムでこれをやるのが難しいかもしれせん。
しかし、落ち着いたら、ひとりになれる場所に行って、目をとじて思い返してみましょう。
そしてはっきりと「エゴの仕組み」によって、この恐怖が起きていたんだな、と認識してみるといいということでした。
そういう意味では、恐怖は幸せになるチャンスです。
恐怖がわいたら、「また一つエゴをできる!ラッキー」と思ったほうがいいということです。
また、過去を後悔したり、恨めしく思っているときは、
「昔、"私のもの(mine)"が足りなかった!」と思っている証拠です。
これもまた、エゴの仕組みに頭が支配されています。
では、どのようにしたらいいのかという話になりますがこれは私なりの考えですが、
今と仲良くするという事ではないかと思います。
今は過去ではないし、未来も今でもありません。
針のような「今の一瞬」が連続しているだけです。
未来や過去を考えて、満たされない同一化の苦しさを味わったら、
「今しかない」と気づくことが一番です。
これもまた、私達が幸せになるチャンスです。
技術的な話としては、一今一度基礎の部分を話してみたいと思います。
クローズアップとはただ顔大きく写せばいいということではありません。
核心としてはまだ見ぬ美しさや魅力を映し出すことです。
よって、クローズアップは表情や小物や仕草をうまく引き出して
被写体の生命力をより引き立たせることが大切です。
私の意図としては、彼女の魅力である瞳の色に負けない存在感のある小物を写真のほぼ中央に持ってくることにより
瞳と小物のバランスが絶妙に取ることができました。
また、コーディネートの部分でもオーバーサイズのシャツをカジュアルに着こなし
襟足や首周りをざっくりと魅せ肌を露出することにより、大人びた印象を引き出すことが出来ました。
またイヤリングの存在感もアクセントになりシャネルの宣伝をイメージさせる一枚に仕上がりました。
最後に、彼女が手にした香水から・・・
エゴという自我について思考してみました。
今一度自分自身と全体を見つめ直し、自立したリーダーシップを発揮できるよう
一部ではなく全体を見れるよう自分のエゴと上手く向き合っていきたいと思います。
Photography by ouchi akane
Coodi by kinoshita Kaori
Coodi by kinoshita Kaori
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