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札幌白石店
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to photogenic 86

投稿日:2017/1/20

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人に写真に自分自身に深く入っていきたい・・・。

 

私達ライフスタジオはどんな写真館なのだろう?

もう一度自分自身に問いかけてみようと思う。

なぜならば、そこにライフスタジオの誕生理由があるからだ。

 

私はやはりこの一文字が浮かんだ・・・『人』である。

 

2016年5月、越谷店は約一年間の休業を経て再編成された。

様々な事情はあったが、一度お休みした理由も、もう一度始まった理由もやはり『人』の存在が大きかった思う。

 

何故ならば、ライフスタジオはただ単に売り上げを上げる為だけに営業を行っているわけではない。
ライフスタジオは価値を生み出すために経営をしている。

では、その価値とは何かというとそれが『人』なのである。

つまり、ライフスタジオは自立した人を生み出していける会社を目指しているのである。

よって、時には人の成長や組織の変化によって店舗の運営が関わってくるのである。

 

極論、人が育たなければスタジオも育たないし会社も育たないのである。

だから、会社の軸である価値基準というものに沿ってライフスタジオの運営というのは進んでいるのである。

 

昨年、越谷店が再編成された理由は、ライフスタジオが持続可能な組織になっていけるのかという主題が大きく関係している。
ライフスタジオはオープンしてから10年を無事迎えることができた。
しかし、それはお客様の存在が大きい。
やはり一つの企業としては、11年目からのライフスタジオというものがより自分たちの実力ではないかと考えたのだ。

 

何故ならば、これまではライフスタジオが日本の写真館のパイオニア的存在であり、
今までにない存在感と爆発的な口コミ、そしてそこからのブランド力のお蔭で
多くのお客様に愛される写真館に昇りつめることが出来た。
しかし、一度駆け上がった大きな山がずっと続くとは考えられない。
山あり谷ありという言葉の通り、ライフスタジオも避けては通れない下り坂の時期が必ずやってくるのである。

その時に、ライフスタジオが今まで長年積み重ねてきた『価値』
というものが発揮されるだろうし、他には真似できない
唯一無二の写真館として歩み続けることが出来るであろう。

 

では、唯一無二というものが何をもって証明されるのかというと、
一番分かりやすいのはやはり、写真の質ではないだろうか。

 

ライフスタジオを長年愛してくださる100組のお客様にライフスタジオの写真について尋ねたところ
他の写真館とは『何かが違う』という話を熱く語ってくださるお客様がほとんどだった。

 では、その何かが違うということをお客様の代わりになって代弁させて頂きます。

 ライフスタジオは数年前から『哲学』という学問を通じて写真の命題である
良い写真とは何かを追求しています。哲学というと何か近寄りがたいイメージがあったり、
写真とどのような関係があるのかと不思議に思うかもしれません。
しかし、哲学はある種の知識なのです。良い写真を生み出していく為には
自分が知っている知識について考えを深めたり、時には仲間と互いの知識を共有したり、
そのような積み重ねがやがて自分なりの哲学になっていくのです。

 今回の一枚は、私の人に対する哲学が集約されている一枚です。

私自身、人と人が出逢い過ごしていく中で一番大切にしていることはその場の雰囲気です。
雰囲気とは、その空間にいる人達が自然に作り出している気分。
または人が周りの人に感じさせる特別な気分を意味します。
つまり、人と空間の調和とも言えます。

 ライフスタジオの空間は、人とインテリアが多くの割合を占めています。
また、原本CD75CUTの中で被写体(人)とインテリアの調和を表現するカットは欠かせません。

越谷店の1階のメインルームのインテリアは大きく分けて三つの要素があります。

一つは自然。二つ目は日常。三つ目は非日常です。

自然の象徴は、木と土とレンガです。

日常の象徴は、大きなベットとクッションです。

非日常の象徴は、ドレッサーや輝かしいアクセサリーです。

これらの象徴が壁ごとに配置されており、被写体の魅力を様々な場面で引き出せるよう演出されています。

 その中でも、私が今回選択したストーリーは日常の美しさでした。
なぜ、日常にしたのかというと理由は、この少女が10歳という年齢だったからです。
カメラマンという職業は観察から始まり観察で終わるといっても過言ではありません。
それぐらいに人に集中するという技術が試されます。

 これは私の持論ですが、10歳は大人と子供の中間であり、大人になるための準備をしている段階だと考えます。
だから、コンセプトは一人暮らしの練習をしている少女としました。

私自身20歳から一人暮らしを始めました。親元を離れて最初に感じたのは、
洗濯物がめんどくさいのと、母親が作ってくれる料理がどれだけ有難かったかということです・・・。

当たり前のことですが、実家暮らしでは気が付かなかった『支え』というものを
一人暮らしをしてから初めて知ることが出来ました。

 そんな『支え』というのは家族の愛であり、自分がここまで成長できた理由そのものでもあります。

この少女が、一人暮らしを始めたら掃除洗濯買い物料理、公共料金の支払いや税金を納めるなど
知らない世界が近づいていようとしています。

そんな世界を今まで培った支えを元に少しづつ新しい世界をしていく出発というの、
少女が朝目覚めて、布団を直したり、朝の身支度を済ませる様子を通じて表現しました。

技術面の話でいうと、前に話したように被写体(人)の存在感とインテリアの調和が保たれるように
違和感のない適切なトリミングをするよう心がけました。
例えば、この写真が縦であったら被写体が布団を直している動きが消されてしまいますし
それと比例して少女の動きに合わせてなびくスカートのふんわり感が引き立ちません。
このような被写体から出る自然な動きというのを適切に切り取り、
収めることがこの一枚を決定的なものにしてくれました。

また、コンセプトに合わせたコーディネートとも重要な役割を担っています。
例えば、この少女の洋服が非日常のコンセプトに合う黒いジャケットにブーツにハットに眼鏡というコーディネートだった場合
殆どの人がその写真を見て違和感を感じるはずです。合わないという事をすぐ感じるはずです。
このような時、カメラマンとコーディネートの考えが一致されていないという欠点さえも
垣間見ることが出来てしまうかもしれません。
それくらい、インテリアとコーディネートの関係を考えて撮影に挑まなくてはいけません。

また、窓から入る朝日が部屋全体に行き渡っているように演出させる手前の白い前ボケの存在も欠かせません。
また前ボケ効果のお蔭で被写体の存在がより立体的に際立っています。

このように私なりの写真分析を通じて、この写真を見てくださって人に何かを感じてもらえる
きっかけになるよう私自身、物事を深く考え常に自分なりの哲学をもって
将来的にはライフスタジオという写真館が唯一無二の存在になっていけるよう日々前進していきたいと思います。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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