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札幌白石店
to photogenic 83
投稿日:2016/11/30
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凝縮
私を温めてくれる写真。
私は写真を通じて、人と人を結びつけることが好きだ。
そのような瞬間にアドレナリンが放出されるらしい。だから、ソロの写真よりも2ショットや家族写真など、一枚の四角の中に複数の美しさを重ね合わせそれを大きな絵のように完成させることにワクワク感を感じる。
本当であれば、写真撮影という行為を抜きにして、そのようなことができたらいいのにと思う・・・。
だからこそ、いつも私の興味関心はいつも人に向けられている。
お客様がスタジオに入ってきた瞬間、まず私は自分の目の前にいる人がどんな人なのか?一番に着目する。そのとき、まず相手の目を見る。そして、その人がどんなことを感じ考えているのか歩み寄る。子供の場合は、純粋だからどんな状態なのか手に取るようにわかる。人見知りなのか?遊びたい子なのか?緊張しているけど、15分くらい同じ空間にいたら心が開放される子なのか?などなど、ある程度年齢性別、そしてコンディションの状態によって被写体から発せられる情報を元に私の人間観察レイダーが受信をし、相手を理解し受け止めようという撮影が始まっていく。
この人間観察レイダーはライフスタジオのスタッフならではの特殊な技術ではない、良い写真を記録していくために必要な技術であえると考える。
ライフスタジオのスローガンをもう一度振り替えりたいと考える。
「美しさを表現し、思い出を記録する、楽しみの空間」という概念を日本の写真館に対して代案をする。そして日本の写真文化を変えていこうという目標がある。この為に、ライフスタジオの特殊性でもある教育に力を入れてきた。教育は必要だが緊急ではないため時々第一優先にならない場合もある。しかし、それを継続することに意味がある。その継続は量が積み重なることによってある一定の時期を過ぎると質に変わってくる。これが量質転換の原理だ。つまり、教育の蓄積がある一定の期間を過ぎると、人の成長に大きく影響してくる。
例えば、写真を撮り続けながら定期的に写真分析を続ける。この写真分析とは、写真の構成要素を一つ一つ規定していく作業だ。規定するには、いくつかのパターンがある。ひとつは普遍的な価値に対して自分の価値観や世界観を織り交ぜ、自分なりの理論を展開することだ。他にも技術的な側面から写真を理性的に分析することだ。他にも様々な規定の仕方があるが正解といったものがあるわけではない。
私は冒頭でこの写真は温かい写真と規定した。
その理由は人の香りを感じるからだ。
人の香りとは、総合的な意味を成すがこの写真では被写体の素直さが特徴だ。
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