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札幌白石店
photogenic76
投稿日:2015/9/19
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人に写真に自分自身に深く入っていきたい・・・
草加店がライフスタジオの中で存在している理由は、実践をする組織というスローガンをスタッフ一人一人の日常生活から生み出し、自ら人生の主人公になっていこうとことから始まっています。つまり自ら成長する人になって、そのような人々が集まって何かを一緒に創っていく集団を目指しています。そしてそれが持続的になされ、人と人との間に与え与えられるサイクルが出来ていくことを希望しています。
このような目的が今までは漠然としていた。抽象的な言葉で目的を立ててしまうと結局私達は何をしているのか?なんの為にやっているのかが分からなくなってしまいます。このような事例は特別な事ではなくよく見られるケースです。もちろん、私自身もそのような経験を沢山してきました。
例えば、幸せになりたいという願いをもって毎日を生きるがその幸せというのが自分にとってどんな意味を持つのか?それが具体的でなければいけないという事です。そして、その為に自分の考えと行動を一致させそれを目に見える形で表していくのです。それが幸せの実体です。このように組織の中でも私達の掲げる『スタッフ一人一人が人生の主人公になる』という目的が実体になるために必要なのがプロジェクトです。
今現在、草加店ではSixpackというプロジェクトを行っています。このプロジェクトは撮影現場で出会ったお客様と私達を繋げてライフスタジオの価値を目に見える形で証明するというものです。このプロジェクトを行う過程でライフスタジオの中で自然と作られてきたマニュアルや固定概念を崩し、自らの限界に挑戦していこうというものです。そして、自分自身の理論と実践を合わせて私は『今これをやっている』ということを具体的に証明できるプロジェクトです。
私はこのプロジェクトの中で一つの主題を掲げています。それが『家族になろうよ』です。ここで話す家族とは血の繋がった家族の事だけに限らず『共に過ごしている』というお互いの認識のもとライフスタジオで出会ったお客様と私達の関係のことを話しています。
私はお客様をお客様とだけ見るという固定概念を極力持たないようにしています。理由はお客様も一人の人だからです。そして働く私達もまた人なのです。人が人を撮る写真館では決められた枠の中だけで目の前の人を見てしまうといつどんな時でも似たような写真になってしまう可能性があります。お客様をお客様とだけ見てしまうとスタジオ側の都合でシステムを作り主導権をスタジオ側が持つことになってしまいます。
それが本物の感動に繋がるのでしょうか?愛するこどもの成長そして家族の記録を美しく残したいというお客様の希望に対してマニュアル的対応は合わない可能性が非常に高いです。このことについて私達ライフスタジオは考えました。そしてそのような作業的な仕事に対して一つの代案を考えました。
ライフスタジオは極力お客様とスタッフの境界線を無くし互いの存在を『人と人』という表現をしながらライフスタジオと出会う互いの『関係』にポイントを置き写真館に対する存在理由を新たに提案しました。そして生まれたマインドが『美しさを表現し思い出を記録する楽しみの空間』です。このマインドを元に現場でそれをどのように実践すれば良いのかと私なりに考えたのが、お客様を自分の大切な家族のように思い接しよう、仲の良いい友人のように交流しようと考えました。そしてそこで生まれた主題が『家族になろうよ』でした。
なので、いつもこのキャッチコピーを撮影前に自分の自己紹介やライフスタジオの紹介と絡めてスピーチをしています。
こうして、自分の想いをお客様に伝えることで確実にお客様の心に対して『最初に手を差し出す』実践をしています。
そして、撮影の過程でもこのように私達から何かを投げかけるという行為を絶え間なく続けていきます。
特に私は家族写真のシーンになると全身からとてつもないエネルギーが湧いてきます。なぜならば、人と人との関係を美しく表現することに生きがいを感じているからです。
撮影を始めて一年経ったある時に写真の教育を受けていた中でこのような話がなされていました。『自分だけの武器を作りなさい』
この言葉を私は素直に受け取り、長きにわたって家族写真に集中してきました。最初は技術的な部分から学び、次に家族の価値に対する考えを自分で整理したり様々な家族写真の資料を集め多くのアイディアを吸収しました。その過程で、家族の繋がりを表現することから今現在では家族の中の個にフォーカスを当てたり、家族の物語を75CUTの中でいかに表現するかを考えるようになりました。
そんな中でsixpackプロジェクトの目的と私の家族写真に対する生きがいが交わり、ライフスタジオの撮影スタイルとは何かという原点に振り返って写真ということを見ていくことにしました。
ライフスタジオを直訳すると人生の写真館です。
つまり、ライフスタジオは被写体一人ひとりの人生を一端の芸術作品として、人の存在の美しさを生涯かけて創り上げていくという『存在の美学』を実践する空間として希望しています。
このように話すと壮大なスケールのように感じ、ライフスタジオがすごく非現実的に見えるかもしれませんがそうではありませんのでご安心下さい。ライフスタジオはその存在の美学を極力日常生活の中から見出そうとしています。なぜならば私達の生活の積み重ねが
人生そのものだからです。寝て、起きて、ご飯を食べて、学校へ行ったり、仕事をしたり、旅行に出かけたり、そのような積み重ねのことを示します。楽しいこともつまらないことも苦しい事もある日々、その毎日を生きることを生活することと呼んでいます。
そのような生活の中で、人は誰かと共に過ごしています。
そして、人間として成熟してきたころに人生を共にするパートナーと出会い結婚をし夫婦という関係を築きその過程で新しい命を授かります。産み、産まれるの関わりの中から生じた親と子という絆、そうしたものによって繋がっている家族は同じ屋根の下で一緒に暮らしています。こどもが生まれて家族がまた一人増えて新たなスタートを始めた夫婦には様々な変化が生じます。それは、一人の人間として生まれてきた自分が誰かの父親、誰かの母親という存在になります。社会の中でも○○君のお母さん、○○ちゃんのお父さんという形で子供中心の生活になっていきます。このように自分の存在以上に大事な存在ができてくるのです。その過程で惜しみない愛情を注ぎ、伸び伸びと成長していく我が子に沢山の愛を与えてもらうのです。そのような与え与えられの関係を経て親子の絆は深まっていくのです。そしてその成長を記録したい。できれば綺麗に・・・。
このような要望に応えるために、そして望んでいること以上に新しい感動を提供できるようにライフスタジオは生まれたのです。
写真館で写真を撮るという行為は、両親の子供に対する愛の実践であると考えます。私はその愛の実践をご両親と共に記録していくカメラマンなのです。だから撮影というものもお客様と私達で一緒に作り上げていくものなのです。そして、75CUTの中には共に作り上げた全ての存在を投入して切り取っていくのです。これが先ほど話したライフスタジオの撮影スタイルの原点です。
このような撮影スタイルでどのようなストーリーを奏でていくのかが私達の目指す感動なのだと考えました。物語にはシナリオが重要です。そしてそのシナリオにはテーマが重要です。そこで出てくるのが途中に話したsixpackの主題でもある『家族になろうよ』です。家族のシナリオの始まりは、人と人との出会いから始まります。あなたとわたしが出会ってひとつになるところから家族の物語は始まっていくのです。だから、今までよりも更に意味のある人と人との関係を表現する写真を取り組み始めました。
この一枚の写真は、家族のはじまりを表現した一枚です。関係の始まりは人と人が出会うところから始まります。出会わなければ何も生まれないのです。
私はあなたに出会うために生まれてきたのかもしれない…。恋心はいつでもトキメキが重要です。そのような気持ちをお互い伝えあい、相手に対する信頼は深まっていきます。そして一人の人を愛しながらも愛する自分自身の存在も含めて愛していくことになります。そして、その愛を目に見える実体で残したいと望む二人は、二人の写真を撮っていくのです。
奥様がカメラを持っている理由もそのような希望を象徴としています。
私はこう考えます。
あなたは誰かの父親母親である前にあなたはあなたであるということを。そして、わたしはあなたと出会ったから家族になれたということを。その『はじまり』を迎えることができたのもあなたの出会いからであったという事を。
だからライフスタジオの写真は一枚一枚の美しさも含め75CUTのストーリーを核心としているのです。そしてそのストーリーをより美しく表現するために私は家族になろうよという主題をもとに家族写真で夫婦写真も撮影しています。
このような考えにより私達は今まで以上にお客様に対して多くの事を投げかけています。何故ならばお客様と共に創る物語は、そこに居る全員が主人公にならないと成立しないからです。そこにいる主人公というのはお客様とスタッフ双方のことを示します。
その過程で私のことを知ってもらうために自己紹介をしたり、ライフスタジオの歴史を伝えたり様々なアプローチをしています。その中では歌やダンスを披露してお客様と一緒に楽しむ時間もあります。もちろん、撮影中もポーズの指示だけではなくご夫婦の馴れ初めや沢山の質問を投げかけます。そして様々な方法でお互いを見せ合うのです。このような過程を経てお客様と私達の関係は深まっていくのです。
一枚の写真は、その写真が出来上がるまでの過去、
そしてこれからも一緒に歩んでいく未来、
そして今、共に過ごしている現在を確認できる思い出である。
そしてその思い出は目に見える形として確認できる人生そのものかもしれない・・・。
Coordinaite:kikuchi masakuni
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