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札幌白石店
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投稿日:2014/10/16

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「美しい人を知っている人は、美しい人である・・・」
 
 私達フォトグラファーは具体的な目的を一人一人持っているはずだ。
その内容は人それぞれだが、.Withの看板を背負っている人ならば、
この主題は必ず追い求めているはずだ。
それは〖人の成熟した美しさとは何か・・・?〗という主題だ。
人の美しさとはどういうものなのか?それを、カメラを通じて表現しようとしている。
そして、それを熱心に、そして正確に切り取ることがフォトグラファーの務めでもある。
 
この一枚の写真を見て最初に感じたことは、美しい被写体を見ている人も美しいということだ。この写真を見ていると被写体の存在感もさることながら、撮影者の存在感もよく伝わってくるように感じる。
理由としては、横の写真を撮影するうえでここまで被写体の割合が背景よりも小さい写真を商業写真であまり見ないからだ。
三分の一は被写体だが、それ以外の三分の二はインテリア小物や余白、光の存在などが多くの割合を占める。その割合は撮影者が意図したものであると考える。
その意図した理由は、被写体と寄り添う、もう一つの存在にフォーカスを当てたかった撮影者の写真に対する想いが伝わってくる。
 
スタジオを構成している要素の中で、もっとも重要視しているものとして、人が人を想う、〖想い〗が挙げられる。
これを一枚の写真に盛り込む場合には繊細な技術が必要とされる。更には、被写体とそれ以外の存在に対してのバランスだ。被写体の存在感のみが強調される写真であれば、背景はもともとスタジオに必要ないものとして考えられるだろう。
逆に、背景や小物ばかりが写真の中で協調されてしまうと、被写体を無視している状態になってしまう。それは人を対象としている写真館ではあってはならないことだ。
しかし、今までの写真館ではよくあることだった。被写体の存在よりもインパクトのある衣装や奇抜なインテリアを取り入れることによって、よりかわいい写真が撮れると錯覚してしまうのだ。
 
本来なら、人の存在そのものが価値になるべきはずなのだが・・・。それよりも、人に纏われる、それ以外の存在、つまり物に価値が置かれるようになってしまったのだ。そのような写真館の固定概念は人間の固定概念にも良く根付いているものだ。幸せとは、たくさん高級なものを持っていたり、食べたことがあったり、住んでいる人のことであるとしばしば錯覚しているのだ。つまり、お金持ちになれば幸せになれるということだ。
果たして、本当にその考えは正しいのだろか?私たちは慎重に考えなければならない。
写真はそのような人や物の価値に対する考えまでも内包している貴重な思考体系なのだ。それをもとに、本当に正しいことは何かということを追及していけることができるのだ。
だからこそ、私たちは写真館の本質である写真に対してもっともっと熱心になっていかなければならないと同時に、本当に正しいことがないかということに対して強い結論を持たなければならないのだ。
 
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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