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photogenic68
投稿日:2014/7/13
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越谷店写真 人に写真に自分自身に深く入っていきたい・・・ 家族写真に集中しながらいつも考えている、美しい関係性とは・・・。 まずは、今までの自分の変化を振り返り家族写真に対する自身の考えを整理していきたいと思います。 カメラマンになりたての頃は、複数人数独自の“形の美しさ”に集中してきたよう思います。 取り始めの頃は撮影者としての土台を作る重要な時期だったこともあり、基本的な撮影教育を元に先輩方のお手本を忠実に再現することを心がけていました。一年間はそれだけ。というくらいに、写真の基礎を学ぶ期間でした。その中で家族写真というシーンは、被写体が一人の撮影よりも難易度が増します。なぜならば、被写体の人数が増えれば増えるほど、技術的なアプローチが必要となります。そして広い視野を土台とした美しさを表現する技術が伴うからです。 土台が少しずつ安定した頃には、家族写真の枠というものを体感できるようになってきたように思います。ここで言う体感とは、家族の持つ形式のようなもの感知するセンサーが芽生えたことを意味します。ここで言う形式とは例えば、パパさんとママさんの背丈や子供の年齢とのバランスや家族の顔立ち、洋服のイメージ、家族がもともと持っている文化など、そのような情報を一目見てキャッチできる技術が身についてきたように感じます。これは一年間基本土台を形成していくという過程で得られたものだと思います。人に入っていく作業は、このように人の情報を瞬時にキャッチし、整理して、規定していく過程が重要だと考えます。 ある程度、家族写真を撮る上での土台が定まってくると次に集中するのは、家族の内容に深く入っていくという段階に進みます。その内容というのは、先ほど話したような家族の形式というよりは、その家族の内面に深く入っていくということです。その内容がその家族の核心部分でもあり、いかにその核心部分を救い上げるかが家族写真の完成度を高める重要なスパイスになってくれます。 私が家族写真のシーンで意識していることは、お家で過ごしているような雰囲気を作り上げ、出来る限り日常生活で見かける仕草や掛け合いを撮影中にも引き出すことです。 この写真を置いてその例について話してみたいと思います。この写真は、一枚の四角の中に3つの関係性を確認することができます。1つは、父親と娘の関係性、もう1つは母親と息子の関係性、そしてもう1つは家族4人の関係性と、この3つの繋がりが美しく重なり合っていることが確認できます。 まず、父親と娘の関係性に注目してみたいと思います。長女のお姉ちゃんは、年頃のお姉さんです。意外とこのぐらいの時期になると父親との交流を恥ずかしがる子も多い中、このご家族は、とても仲が良く少し恥ずかしさも確認できましたが、パパさんの面白い話に夢中になる娘の姿や二人のやり取りがとても微笑ましいことを確認することができました。 次に母親と息子の関係に注目してみたいと思います。末っ子長男ということもあり、母親に甘える姿とアクションがとても愛らしく感じました。まだまだ手のかかる時期の息子を広くあたたかい愛で受け止める母親の美しさを確認することができました。 そして、最後にこの4人の関係に注目してみたいと思います。ひとつの四角の中に二つの関係性が存在しています。そして、無理なくそれぞれの物語がうまく調和されている雰囲気を感じ取ることができます。ご家族のご協力もあり、イメージ通りの衣装の統一感や2つの関係性がマッチする被写体の配置やアングルなど、出来る限り自然体の家族を表現するために自分の武器を全て出してみました。 家族の文化とは・・・。 このようなあたたかい心の集まりであり、与え与えられる関係性ではないでしょうか。 また会いたい。素直に伝えて、さようなら。。。 Photo by Ouchi codi by Katsu in koshigaya |
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