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photogenic66
投稿日:2014/5/8
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人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。 私達ライフスタジオが定義する自然とは何だろうか? この答えを常に追究していく方法を模索していくことは私達の使命でもあるのでは…。 一番効果的な写真分析という手段は最短ルートでその答えに辿り着ける方法ではないでしょうか。まず、写真分析をするに当たって一枚の写真を構成している要素をピックアップしていきます。光、構図、アングル、レンズ、コーディネート、バランス、質感、関係性、小物、ポージング、奥行き、色味、角度、イメージ、温度、タイミング、などなど。これらのカテゴリーは目に見える部分のことを指します。また、自分の写真を分析するのであれば自分自身の造り上げたい価値の話をしていきます。とにかく感情を理性的に文章化していくのです。それを1年か2年くらい続けたらもう少し今よりも新しい角度から物事を見れるようになってくると思います。更には自分の写真という軸が形成されると思います。とにかく自分の写真に写真分析という手段を通じて深く深く入っていくのです。 今回の一枚は、被写体を自然に動かすためにはどうしたらいいのかということに集中し、 その自然さを作り上げる過程で産まれた一枚です。 被写体を自然に動かすためには、私達の技術が必要になってきます。なぜならば、被写体は家から出た瞬間から日常的ではないのです。家から離れて、知らない場所で知らない人と触れ合い、初めてのおもちゃや人形を目にし、いつもとは少し違う雰囲気を感じているのです。つまり、被写体がスタジオに来たということは、外の世界と出合ったことを意味します。 だから、被写体はいきなり自然体になれるのではありません。私達はできる限りいつもお家で過ごしている時の様に創り上げなくてはいけません。だからこそ、まず私達は被写体を自分の子供のように愛さなくてはいけません。スタジオに遊びに来てくれた友達という枠を超えて、自分の子供に話しかけるように、自分の子供のように触れ合うように、ゆっくりとゆっくりと心を開放していくのです。それをお互いに・・・。 自然を作り上げるということは自然ではなく、不自然なのではないか? 一日の撮影を作り上げる過程の中で生まれる、被写体の選択と集中。 そして、その選択から発生する被写体の日常的な一面が垣間見れた瞬間こそが 私達の待ち望んでいる『自然の姿』です。つまり、日常で見かける動作を被写体がしてあげられるように一緒に息を合わせていくのです。これが、自然を引き出すという意味ではなく、不自然な状態を出来る限りいつもの、そして自然な状態に戻して、近づけてあげる事をここでは作り上げるというように意味します。 様々な動きを出来る限り楽しんでしてもらえるように引き出すのです。 とにかくとにかく・・・。 引っ張る・触る・押す・落とす・走る・歩く・つかまる・抱きつく・探す・香る 鳴らす・たたく・横になる・あげる・貰う・加える・作る・覗く・叫ぶ・よじ登る 引っ込める・書く・差し出す・数える・奏でる・かける…。思い浮かべるだけでも沢山の動作があります。きっとこれは被写体の生活のごく一部の姿であってご両親の前ではもっともっと自然な動きをして愛を求めているはずです。だから、私達も被写体から求められるまでの関係性になることが理想だと考えます。 今回の一枚は、カーテンを引っ張って隠れて、引っ張って探して、引っ張って笑顔になってくれた ひとつのストーリーです。椅子とカーテンは細かく調整して準備していたものです。これの条件を作って引き出すのがここで意味する私達の技術です。最後に、私達と被写体の関係はいつも自然な状態に開放してあげられるよう最大限努力をしていくことに尽きるのです。働きかけて、答えてくれる。これの繰り返しではないでしょうか? Photo by Ouchi codi by Katsu in koshigaya |
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