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札幌白石店
【 天才になれなかった自分へ。 】
投稿日:2022/5/27
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天才になれなかった自分へ。
5歳の頃、サッカー選手になりたかった。
日本代表になって活躍したかった。
12歳の頃、デザイナーになりたかった。
私の書いた絵がたくさんの人に感動を与えたかった。
16歳の頃、何になりたいかわからなくなった。
周りからの声が変わっていった。
年齢とともに夢が消えていき、現実を知っていった。
夢を見なさいと言った大人達は、現実を見なさいに変わり、天才だと信じてた自分は平凡だと気付かされた。
世の中には天才は存在する。
中村俊輔やイチロー、羽生善治。
マット・デイモンやヴィヴィアン・マイヤー。
唯一無二な存在、光が当たる存在。
そんな人になりたかった。
私は天才に、中村俊輔になりたかった。
22歳の頃、カメラマンになった。
昔は光が当たる人が私の全てだった。
平凡な自分は何者かになりたく足掻いた。
光が当たる人=主人公だった。
カメラマンの仕事につき、その考えが少しずつ変わっていった。
光が当たる存在もいれば、光を当てる存在がいるということに気づいた。
これはカメラマンの性質に似ている。
被写体という光が当たる存在がいて、それをカメラマンという光を当てる人がいる。
この写真もこの子を照らしたいがために撮影した。
この子の未来のため、今のため光を当てた。
何が言いたいかというと、どちらかではなく、どちらもなのだ。
私は光が当たる人になりたい、そして光を当てる人にもなりたい。
今感じた、どちらも主人公だった。
私は天才になれなかった。
平凡だった。しかし主人公だった。
平凡な主人公はこれからも中村俊輔になりたく足掻こう。
写真のポイント
・強い自然光を被写体に対して横から当て陰影をつけてインテリアにあったシックな雰囲気にする。
・1つの窓だけの光源なので背景まで光が当たらない為、アンバーなライトを背景にあて立ち上がらせてる。
・被写体の表情を笑顔ではなく、真顔に。今現在、未来、抽象的な表現をするために。
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