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札幌白石店
scrollable

【 想像を超える一枚。 】

投稿日:2018/9/21

1817 1

 

店舗フォトジェニックに投稿させていただきました

 

https://www.lifestudio.jp/community/photogenic/mito/160192

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

撮影中いつも思います。 

お客様はどのような写真を求めているのでしょうか。 

 

個人的に思うにモニター中にお客様の反応を伺うと、笑顔で、アップよりの写真が反応がいいです。 

 

自分も思います。 

 

仮に自分に子供がいてどのような写真が欲しいと思ったら 

笑顔で綺麗なアップの写真を欲しがると思います。 

 

しかし、自分が欲しいと思う写真は日常で結構撮っているものです。 

カメラが趣味のお客様は尚更。 

自分の子供の可愛い、かっこいい写真が撮りたい。 

そこに”自分が欲しい写真”と言うものが無意識に出て来た結果、アップよりの写真が多くなっていきます。 

 

とある人が言ってました。 

 

 お客様の想像を超える写真を撮りなさい。  

 

その事がどれだけ重大か。 

 

写真は正直、勉強すればある程度撮れます。 

しかし、お金を出してまでお店に足を運んでいただき、写真を撮りに来る。 

 

その事がどれだけありがたいか。 

 

僕たちは写真を生業にしています。 

今や、一眼レフが安価で手に入り、カメラユーザーが増えて来てます。 

それでもお店に来ていただける。本当にありがとうございます。 

 

感謝の気持ちは、言葉でも返しますがそれ以上に写真で返します。 

 

たくさん勉強したから撮れる写真が引きでの絵的な写真だと思います。 

お客様が撮れない、撮りづらい、想像できない写真を提供すること。 

 

75cutに感謝を込めさせていただきます。 

 

 

 

先ほど、絵的な写真と出て来ましたがいったいどう言うものなのか。 

どうやったら撮れるのか。 

 

ちょっとここからは専門的な用語が出て来ますが、わかりやすいように書きます。 

 

僕たちライフスタジオは空間撮影です。 

既存の写真館のように、立ち位置を指定して、ストロボを焚いて撮る撮影では無く 

自然光をめい一杯使い時折、定常光(常に発光している電気、LEDとかを想像していただければと思います。)を使い、その空間をうまく利用してお子様と遊びながら撮影します。 

 

最初は緊張していますがテンションが上がったお子様は正直、走り回ったり、ふざけたりするのが普通です。 

それを如何に絵的に撮るか。 

 

このお子様もそうでした。 

五三でご来店され、最初はものすごく緊張していました。 

着物は着れました。ママさんからは離れますがこちらに警戒した目を向けてきます。 

 

お家では、暴れているというママさんからの情報。 

 

当たり前です。 

誰しも初めてのところで、着たことのない服を着させらる。 

そして知らない人がよく分からない道具を構え話しかけてくる。 

 

 

考えただけでも怖いです。警察沙汰です。 

 

 

しかしコーディとママさんを含めながら遊ぶに連れて、徐々に緊張がとけて行き 

着物を脱いで、ドレスに着替えた途端、すごい笑いながら走り回ってました。 

ゆっくり時間をかけてコーディとママさんが頑張ってテンションを上げてくれた。 

あとは上手い写真、いい写真を撮るのが僕の役目。 

 

 

被写体は3歳の女の子。ポーズ指定なんてできません。 

 

しかし、目で見ている光景がすでに絵的 

喜怒哀楽を全身で表現し、色々な物に興味がいく。 

くるくるの髪の毛に光が当たり、透き通っている姿がとても綺麗で。 

ドレスをなびかせ、軽い足取りでくるくる回りダンスを踊っている様子は妖精のよう。 

 

おとぎ話から出て来たと言われても納得するような姿。 

 

 

しかし、その光景を写真に収めるにはそれなりの準備が必要です。 

 

 

まず一つ目、ある程度の場所の指定。 

僕は光と服を見て、ある程度のステージを決めます。そこまで厳密ではないです。 

被写体は3歳の女の子。ポーズ指定なんてできません。 

 

しかし、目で見ている光景がすでに絵的 

喜怒哀楽を全身で表現し、色々な物に興味がいく。 

くるくるの髪の毛に光が当たり、透き通っている姿がとても綺麗で。 

ドレスをなびかせ、軽い足取りでくるくる回りダンスを踊っている様子は妖精のよう。 

 

おとぎ話から出て来たと言われても納得するような姿。 

 

 

しかし、その光景を写真に収めるにはそれなりの準備が必要です。 

 

 

まず一つ目、ある程度の場所の指定。 

僕は光と服を見て、ある程度のステージを決めます。そこまで厳密ではないです。 

その服での撮影時間と光源(太陽)の移動する方向をちょっと計算してコーディに子供が遊べる範囲を伝えます。逆に言えばその範囲なら存分に動いてもらいます。 

決めたら小物の配置。 

頭の中のイメージを完成させるために、その場にあった小物をおきます。 

今回は奥に被写体の胸くらいまであるトルソーを配置しました。 

意図しては、遠近感を出すため、ある程度の大きさのものが欲しかったから。 

この時点で前ボケに木を入れるイメージをしていたため、それに負けない大きいものを入れたかったからです。 

光は、被写体にサイド光(横からの光)から逆光(後ろからの光)になるよう自分が動きながら撮影するのでこういった場所の範囲決めができます。 

 

 

二つ目、光。 

これは中々に重要度が高いです。 

場所と服は、それにあったものを購入しているので簡単なのですが、光は毎回違います。 

光を見れるか、見れないかでクオリティが変わります。 

今回の場合、写真の左側からの光が強く来ています。さらに被写体後ろの窓から光が少し入っています。 

光の具合を%で表すとこのようなものになります。 

メイン(75%)のサイド光だけでも綺麗ですが、サブ(25%)での逆光を取り入れることによって写真にプラスアルファで様々な効果をつけてくれます。 

メインとサブ、二つの光の効果を書くと物凄く長くなるので簡単に、2〜3個画像に書いておきます。 

 

 

3つ目は前ボケです。 

これも中々の重要度が高いです。如何に幻想的に見えるか。 

今回、二段階の前ボケを使用しています。一段階目は手前の黄色とピンクの前ボケ。 

ピンクは服に合わせ、一つも背景に入っていない黄色の前ボケを入れることによって一気に非現実感が出ます。 

二段階目は一段階目の後ろにある木の前ボケ。 

木を入れる効果は二つあって、まず一つ目は、光が当たり木に綺麗なグラデーションが出ていて画面が明るいイメージを持つことのできる事、二つ目は質量を持っている前ボケを入れることによって安定感がまし、しっかりとした遠近感が生まれます。 

一段階目の前ボケで幻想的にして、二段階目で遠近感を出すという手法です。 

遊んでいる動作がアグレッシブなのと走り回っていてスカートの流れが気になったので前ボケを下側に入れて、印象を少なくし、さらにトルソーの土台部分が現実的なので排除しました。 

4つ目はレンズ選びです。 

最近、レンズの事になると、文字が多めになると言われたので短めに。 

絵的な写真の大前提が歪まない事です。 

まず歪まないとなると焦点距離85mm以上が必要です。 

この辺は以前投稿した【美しさのセオリー】をお読みください。

https://www.lifestudio.jp/community/photogenic/mito/158167

 

 

歪まないということは線が綺麗に出ることなので、基本の垂直水平になっていないといけません。 

 

僕が勉強して来たことを写真に出力し、お客様の想像を超える写真を作り上げた時の達成感や幸福感、それを味わえるこの仕事は素晴らしいです。 

 

 

撮影に来ていただいて本当に感謝しております。 

僕らのお仕事はお客様ありきのお仕事です。 

 

 

今や、ハウススタジオが沢山ある中、ライフスタジオを選んで頂いて感謝しております。 

今まで来て頂いたお客様、これから先、出会うであろうお客様。 

 

 

本当にありがとうございます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以上の感謝の気持ちは写真で返させていただきます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 EF70-200mm F2.8L IS II USM  】  

SS:1/160 

絞り:f2.8  

焦点距離:125mm  

ISO:2000

 

 

 

 

 

Photo by NIHEI  

Coordi by KAZUKI 

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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