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大宮店
memories No.121 こころを自由に。
投稿日:2025/1/11     更新日:2025/1/11
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こころを自由に遊ばせる
この言葉を聞くと、多くの人は心も体も解放され、元気いっぱいで笑顔があふれる写真を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、本当にそれだけでしょうか?
笑顔でなければ、「こころが自由に遊んでいる」とは言えないのでしょうか?
子どもたちはとても純粋で、自分の感情に正直です。
興味のないことには見向きもしませんが、楽しいと感じたり、安心できると分かれば、自ら遊び始めます。
私たちは、そんな子どもたちの小さなこころの変化を、一枚一枚写真に記録しています。
女の子が見せてくれた、小さな変化
ある日のことです。
その女の子は少し人見知りで、ママと離れると不安そうな表情をしていました。
慣れない場所、見知らぬ人、そしてよく分からない状況…
女の子はキョロキョロと周囲を一生懸命に観察し、状況を理解しようとしていました。
そんな一瞬一瞬も、子どもたちが自分らしく心を動かしている、大切な瞬間です。
「どうしたらこの子の心はもっと自由になるだろう?どうしたら楽しくなるだろう?」
そう考えていると、コーディネーターのうっちーさんも同じように考えていたようです。
女の子をテラスに座らせ、カンカンにおもちゃを入れて渡してくれました。
すると…
女の子は少し微笑み、カンカンの中のイチゴを一生懸命に、出したり戻したりしながら遊びはじめたのです。
それは、女の子が初めて自分の意思で遊び出した瞬間でした。
私は、そっとリスの置物を女の子と背合わせに置いて遊び心を添えつつ、邪魔をしないよう静かに距離をとりました。
自然体の瞬間を作り出すには…
自然体の瞬間を作り出すために、「心の距離」を大切にしているカメラマンも多いはずです。
「今、私とカメラ越しの子どもたちの心の距離はどのくらいなのだろう?」
そんなことを考えたことはありますか?
こころを自由に遊ばせる環境を整えるには、あえて、子どもたちのテリトリーから外れて撮影することもあります。
もちろん、心の距離を縮めるための努力は惜しみません。
ですが、無理やりテリトリーにドカドカ入っていくような撮影はあまり好きではありません。
なぜなら、無理やりこじ開けようとすればするほど、かえって閉じこもってしまうからです。
どこまで近づいてもよいのか、逆にどこまで離れれば安心するのか。
その距離感は一人ひとり異なります。
たとえ今回の撮影が少し遠い距離感であったとしても、女の子が自ら遊び始めた瞬間、
私自身のこころも軽く、自由になったように感じました。
笑顔だけではなく、どんな感情も自然体のまま写真に残したい…と思うのは、
その自然な瞬間こそが、何よりも愛おしく、美しいと思えるからです。
私は今日も、子どもたちの「こころが自由に遊ぶ」その瞬間を写真に記録したいと思います。
大人も子どもも、こころを自由に遊ばせる場所――
ライフスタジオふじみ野店が、そんな場所だと感じていただけたら嬉しいです。
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