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大宮店
memories No.14 家族のカタチ
投稿日:2018/5/29
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すーさんが撮影は流れが大事だよとよく言います。
そして、人見知りや場所見知りの子ほど「撮影をしている感じ」を出してはいけないと。
「あれ?いつのまにか撮影が始まってる?」そんな空間を、すーさんは自然に作り出します。
私が目指している撮影もそんな撮影です。
以前、私がカメラ、すーさんコーディで入った撮影で、人見知りの子が来ました。
1シーン目2シーン目と撮影が進んでいき、私の中では、「しっかりした家族写真」が1枚も撮れていないのではと感じました。
そして、3シーン目の最後には残さなくては…という焦りがありました。
その結果「ママはこうで、パパはここで…」と彼女に撮影者の「私」を強く認識させてしまい泣いてしまったことがありました。
彼女は、よく周りをよく観察する子で、私がパパさんママさんに指示をしたことによって、「撮影」を強く感じさせてしまったのです。
そういう時に、私は余計な固定概念がまだ捨てきれていないと感じます。
その後すーさんから、あの時は、撮影者を感じさせないような撮影をするべきだったとアドバイスをもらいハッとさせられたのを覚えています。
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今回来店してくれた彼は、すごく人見知りというわけではなく、
この空間で遊ぶのは楽しい。おもちゃだって沢山あるし、珍しい物で溢れていてワクワク…
濃いお兄さんがやってくれる、いないないばぁ~も笑っちゃう。
でも、やっぱりママとパパが僕から一定の距離離れるとなんだか寂しい…
初めはそんな様子だったと思います。
ママとパパと一緒に家族写真を撮った後、よくソロや兄弟撮影の時、このお家のようなインテリアに連れてきて果物や星のブロックを広げて遊ばせることがよくあります。
今回も彼を連れて、果物を出して遊んでいました。初めは一人でも楽しくてニコニコ楽しそうに・・・
でも急に不安そうに「んーんー」と。ぽんちゃんが笑わせて、忘れた様にも思えましたがどこかまだ不安そうでした。
彼から「パパとママを引き離される場所」として認識されてしまったら残念です。
そして、パパさんにも一緒にこのお家の中で横になって、お腹の上に彼を乗せてあげ「高い高いしちゃいましょうか」と伝えました。
パパの上に乗った彼は、何だかホッとしたような満足げな様子。
パパの高い高いで笑って楽しそうにしていました。そこでパパさんと彼のツーショト。
そのまま、ママさんにもその場に入って頂きました。
この時、ぽんちゃんはこのご家族に「お家に居る時みたいに」と一言。
その一言にこのご家族が笑ったのを覚えています。
(ぽんちゃんの一言で、家族がほころぶ事がよくありますが、それには毎度さすがだな~と思います)
このインテリアで撮ったのも、実はお家でくつろぐ家族を、窓からのぞいているように想像して選んだ場所です。
私の中ではこういう風に自然に家族写真が撮れたらいいな~と言うイメージの情景は浮かんでいました。
そして、今回の撮影では、彼が遊んでいた場所にパパさんが、そしてママさんも入って家族写真ができました。
撮影だけれど、彼にも「安心してもらえる空間なんだよ」と解ってもらえたような、そんな撮影ができたと思えます。
このご家族は、雰囲気も良く、優しい素敵なパパさん、ママさんでした。
そして何より、撮影を楽しそうに見守っている姿がとても暖かく、彼は幸せだろうと思いました。
最近思うことは、子どもたちに無理をさせない撮影ができるかという事です。
特に1歳くらいの小さい子どもに対して、大きいカメラを持った知らない人は、良く考えると確かに怖いのです。
怖くないことを、楽しい空間だという事を、赤ちゃんに感じてもらえたら良いと思います。
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フレームの中に、またフレームがあると人は自然とそのフレームの中へと視線が誘導されます。
そして、パパさんには元々準備をしておいたクッションに頭を乗せてもらいました。
クッションがなく、頭の高さが低いと僕を見てもらう時苦しい表情になってしまうからです。
自宅の窓からふと目に入った家族の時間。
そんなイメージをして撮影した一枚です。
pooto:MARU
cordi:PON
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