はじめての場所、はじめての人、はじめての撮影体験。

赤ちゃんにとって色んなことがはじめてばかり。

いったい何を考えて、何を感じているのだろう…。

 

私の娘は今年の４月でもう小学生になってしまう。

赤ちゃんだったころの写真や動画を見ると、心がじわーっと温かくなって元気をもらえる。

あのときああだったね、こうだったね、と昔話に花が咲くこともしばしば。

そう思うと赤ちゃん時代はあっという間で特別だったなと思う。

 

スタジオに遊びに来てくれる赤ちゃんたちを見ていると、

みんな本当に可愛いなと思う。泣いていたって笑っていたって、存在自体が特別だ。

そして、自分でいうのもなんだが私も変わったなと思う。

 

１時間弱の撮影時間。

あっという間にも感じるその時間の中で、何を発見して何を記録するのか。

ぼーっとしていては時は流れてしまう。子どもたちは待っていてはくれない。

この時この瞬間さえも成長という階段を駆け上っている存在だからこそ、

彼らが見せる色んな変化の瞬間を捉え、そして記録していけたらと思っている。

 

シャッターを押すということは、目の前の出来事を肯定することだ。

そして、私を通してその出来事を「写真」として記録する。

誰もが写真を楽しみ写真を撮るこの時代に、

私がこの場所で写真を撮ることの意味と意義を考える。

 

おこがましいことかもしれないが、

いつか、こんな時があったんだなと写真を見て思い出したり、

隣にいる誰かの存在を愛おしく思ったり、その絆を再確認したり。

 

そう感じてもらえる写真を撮るために、

私は私が良いなと思った瞬間を発見しては

それを写真にしていきたい。

 

 

写真：上田

コーディ：ここちゃん