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大宮店
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子どもとほんの少しの大人

投稿日:2024/7/29

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Photo&Write:Kii Coordi:Zen&Koko

Location:Lifestudio Omiya


 

7歳の七五三のお祝いは「帯解きの儀」が起源。

それまで付け紐がついた着物を着ていた子どもが、それを取って大人と同じ形の着物を着ることからこのような名前がついている。

 

7歳は、一般的に見ればまだまだ子ども。

でも私は、特にこの仕事を通して、彼女たちにはこれまでとは少し違う雰囲気を感じることが多い。

 

何がそうさせるかは分からない。

小学校に入学するからなのかもしれない。物の好みが変わるからかもしれない。

 

それは親にとっては嬉しいことなのか。それとも少し寂しさも感じることなのか。

子を持たない今の私は想像の範囲から脱することはない。

 

 

ただ、私は「7歳」という、子どもの彼女とほんの少しの大人の彼女が混在したこの年齢の写真を撮ることが好きでもある。

 

7歳の七五三の撮影に入らせていただいた時によく聞く言葉。

 

「こんなに大きくなって…」

 

親御様やおじいちゃんおばあちゃんはしみじみとそう呟く。

そう言われた当の本人はポカンである。

 

その構図がなんとも、好きなのだ。

 

 

 

だから私が提供できる写真というコンテンツにおいても、少しそれを感じて欲しいと思って撮影をしている。

普段はなかなかできないこと。髪の毛を綺麗に結って、華やかな着物に身を包む。

一生に一度の思い出だからこそ、”ほんの少しの大人の彼女”が感じられる瞬間を作りたい。

 

撮影した直後は「こんなに大きくなって…」と感じ、

でも数年後、十数年後にその写真を見た時には、「幼いなあ、可愛らしいなあ」と感じる不思議な写真。

 

その人が7歳という人生を歩んだ軌跡を残すお手伝いをしたいと思っている。

 

 

 

この写真の彼女はニコニコと笑って愛嬌のある女の子。笑うとガラッと雰囲気が変わる。

でも、ふとした瞬間にアンニュイな表情も見せてくれた。彼女の目がそのアンニュイさを醸し出してくれた。

そのアンニュイさを活かしたい。

 

被写体のサイド方向にある大窓から入る光を全て遮断し、室内の照明も全て落とす。

唯一彼女を照らすのは温かな色の光。実はかなり硬い光を当てている。それは背景の壁を照らす光が物語る。

障子で緩和された硬い光はむしろ柔らかくなって彼女自身を照らす。

光源はあくまで彼女の方向に向け、障子の小窓を開け払い、拡散した光を背景に当てた。

この硬い光と柔らかい光の共存が、まさに”子どもと少しの大人”を表しているように私は感じた。

 

表情はあえてしっとりと。彼女の垂れ目の良さと二重の幅がしっかり出る目線でシャッターを切った。

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7歳の記念で着物を着て撮影した彼女が帰り際に大宮店の庭で走っていたのを見て、このギャップこそが7歳の良さなんだなと改めて感じた。

彼女のこれからの人生にたくさんの幸せが訪れますように。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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