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大宮店
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「大きく、広く」

投稿日:2019/11/5

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OMIYA Photo 
 
Photo by Yoshi

Coordinator by Chisato Hamada

Written by Yoshi


 

兄弟や姉妹撮影でカメラのファインダーを覗くといつも思う事がある。

 

「この長方形の中におさまらない」

 

それは兄から姉からの弟妹たちへの熱烈ラブコールだったり、時にはライバルへ向けられる炎だったり、追いかけたい妹弟たちの涙だったり。

物理的に収める事はできても、そこにはその時の個々の想いを一緒にしまえているのか。

画面から突き抜けている想いや感情、にじみ出てくるような暖かなぬくもりををここにどう凝縮させるのか。

全てを加味するのは難しい。関係性が見えるものをだけだと漠然としている。

ならばまずひとつ、届けたいものを決める。

そうすれば自ずと自分の立ち位置も決まってくる。

先頭に立って盛り上げる時もあれば、そっと身を隠し兄弟だけの空間をつくる時もある。

何を届けたいのか?伝えたいのか?そこを明確にすることで写真は平面の決められた世界ではなく、奥行きのあるものとして広げていけるのだろう。

 

今回出会った姉妹はいつもニコニコ優しいお姉ちゃんそして少し緊張しているお姉ちゃん大好き妹ちゃん。

お姉ちゃんと一緒だったら出来ることが沢山ある!そんな妹を優しく導いてあげるお姉ちゃんにとても暖かい気持ちになった。

お姉ちゃんの元気につられて次第に笑顔になる妹ちゃん。

おままごと大好きな2人はコーディネーターが持ってきてくれたフルーツのおもちゃを使い遊び始める。そのまま2人のおままごとを見ているだけでも幸せな気持ちにはなるのだが、その幸せな時間を写真としてプレゼントするにはどうするか?

イチゴをもった2人に乾杯して食べてと言ってみる。だがまだまだファインダーの中の幸せオーラはぺったんこの膨らまないパンの様・・・。

膨らませるには何がたりないのか?こね方?材料?配分?温度?

この時2人で考える余白が必要だと考えた。

そこで「じゃあどっちが大きくておいしそうか見てみて」と言ってみた。

妹が差し出したイチゴにお姉ちゃんがそっとイチゴをそえて比べてみる。

つぶれちゃわないようにと優しく持たれたイチゴ。

それを持っている2人の手が近づき、偶然にも同じ右手で持っていたことで優しく添えられた印象が強くなる。

その優しい雰囲気を増すため黄色の前ボケを配置。またお揃いのチュールスカートも柔らかな曲線を出し角ばった長方形を面取りしたかのような空間を生みだした。

彼女達の寄り添う姿が表現できた一枚だった。

 

ようやくパンはオーブンに入れられ膨らんだ。

2人はイチゴジャムでも作って食べてくれるかな。

今日もパンをこねこね、みんなで美味しく食べれたらいいなと思います。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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