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大宮店
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春の夢。
投稿日:2018/5/4
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長い冬の先に新緑が芽生え、あたたかな午前の日差しがひとつの家族を包み込む。
ある女の子は、淑やかに花を愛で、
ある男の子は、タンポポの綿毛を一心不乱に吹き飛ばす。
また、あるご夫婦は仲睦まじく語り合い、
ある女の子は、バードフィーダーにもたれかかりなにかを待つ。
いつか僕がみて、いつの間にか忘れていた夢の中では、
父と呼ばれる男性と母と呼ばれる女性がいて、その周りにその夫妻の子供達がいた。
揺れる花のカーペットに幸せという暖色がぼんやりと空気を纏い、
どこからともなく笑い声が満ちる。
そんな夢、、、。
眠りから覚めては、いつの間にかそれを忘れていた幼少のころの自分がいた。
ある女の子は、淑やかに花を愛で、
ある男の子は、タンポポの綿毛を一心不乱に吹き飛ばす。
また、あるご夫婦は仲睦まじく語り合い、
ある女の子は、バードフィーダーにもたれかかりなにかを待つ。
いつか僕がみて、いつの間にか忘れていた夢の中では、
父と呼ばれる男性と母と呼ばれる女性がいて、その周りにその夫妻の子供達がいた。
揺れる花のカーペットに幸せという暖色がぼんやりと空気を纏い、
どこからともなく笑い声が満ちる。
そんな夢、、、。
眠りから覚めては、いつの間にかそれを忘れていた幼少のころの自分がいた。
先日、代々木勤務の最中たまたま大宮店で撮影させてもらえる機会がありました。その際に出会ったのがこの写真のご家族です。
この写真を撮るときの状況は、大宮店の庭に出ていくつかの撮影スポットでそれぞれのソロと家族写真を撮影し、最後にもう一枚家族全員で集合した家族写真を撮ろうと思った時のものです。
僕の当初のイメージは、パパさんとママさんが座っている場所に家族全員を配置して家族が庭の中で楽しそうにしている集合写真を撮るつもりでした。
しかし、ふと目をやれば控えめな印象の次女がたまたま花壇の横に置いてあった椅子に座り花を愛でています。この時彼女を見たときに「絵になるな〜。」と感じました。それだけを思えば彼女のソロをありのまま切り取ればいいと思うのですが、反対側の方に目をやれば、足先を常に可愛く見せてくれる長女がバードフィーダーに重心を預けて、素敵なポージングをしています。この時漠然とした僕の中の家族写真のイメージが沸き起こり写欲を掻き立てます。よって、彼女たちが与えてくれたインスピレーションを崩さないために、「お姉ちゃんたちそのままでいて〜!!」と必死の呼びかけをします。そこに、パパさんママさんを配置しようと思ったときに、ご夫婦だけの世界観が演出したいと思い、「パパとママは向こう側の段差に腰掛けて、イチャイチャしてください!!」と雑な呼びかけをするカメラマンの僕(笑)。雑な呼びかけにも対応し、尚且つ仲良く会話をしてくれるパパさんとママさん。本当にありがたかったです。本当ならば、お二人がどんな会話をされていたのか聞きたかったほどです。
さてと問題となるのは、最後の難関末っ子の長男をどう配置して止まらせるかでした。彼は、好奇心旺盛でやんちゃ盛りで元気いっぱいなのか割とすぐに新しいものを見つけフレームアウトしてしまいます。末っ子らしいキャラの彼をどう止まらせるかと考えると同時に、撮り慣れていない真新しい状況にファインダーをのぞきながら必死に心地よいフレーミングを探しました。もはやこの様な状況下のときは、自分でも記憶がないほどに脳内をフル回転させているので細かい記憶は僕のデータベースには保存ということよりも、行動や呼びかけに力を注いでいました。シャッターを押す瞬間にどの様な思いを込めたとかは、無いものに等しく何かに反応して、親指AFのボタンを押しながらフォーカスポイントを長男の彼に合わせていたのだと思います。本当に、数回シャッターを押したときの記憶がいまでも虚ろです。ではなぜ彼が彼らしくその場に留まることができたかといえば、一緒に撮影に入った丸ちゃんが彼にあれかこれかと提案をして、行き着いた先に「タンポポの綿毛を渡し、吹かせる」ということでした。この時に僕が撮りたい漠然としたイメージに対して、答えを一緒に探してくれる同僚がいたことに感謝です。個性を拾いその子にあった提案をするには、とにかく彼を観察することができていなければ、なし得なかったチームプレイだった様に思います。
この様に撮るきっかけを発見してからシャッターを切るまでの時間は、おそらく1分程だったのでは無いでしょうか。とにかくこの間の体感時間は、とても短かかったです。
僕がこの瞬間を撮って振り返りじっくりと見返し今思うことが、家族全体を庭の中に配置した写真の中で「どの被写体を切り取っても絵になる」ということです。
それぞれがそれぞれの場所で、それぞれの個性を表していると言うことは「生命そのものが表現されている」と言うことの現れであり、「生きている写真」と言えるのではないかと思います。また、家族の関係性を表現する写真には様々があり、この写真の様に仲の良いパパさんママさんがいて、その二人がきっかけで個性豊かなお子さんがいると言うことのそれぞれの存在証明を表現するカタチとして新たな発見でした。
毎日の撮影の中で、どこにどの様な家族の色が隠されているのかを感じ、それを汲み取ることの大切さを与えてくれた瞬間と出会いに感謝です。
photo:pon
cordi:maruchan
special thanx:somebody who takes care of this garden^^
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