Photogenic
大宮店
scrollable
【大宮店6月主題 クローズアップ】 横顔
投稿日:2016/7/3
4081 0
「横顔」
普段私は目の前にあるものを何となく認識しているような気がする。
そしてそれがあたかも全てであるかのように錯覚しているようでもある。
木を見て森を見ずという言葉があるが、この場合はその反対だろうか。
森を歩いていると最初の頃はその静かな雰囲気や景色を楽しむことができる。
しかし、途中から同じ景色が連続しているようにも見えてきて、楽しみが半減することがある。
それは私が人を眺めるときと同じなのかもしれない。
同じ人など存在しないはずなのに、どこかでひとくくりにされている。
私はまだ本当の森の楽しみ方を知らないのかもしれない。
大宮店の6月の写真主題はクローズアップだった。
それは言葉を換えれば、「その人により深く入っていくこと」ともいえるだろう。
何となくぼんやりとこの人はこんなんだなと思っていたことが、
どんどん鮮明になっていくと言えば分かりやすいだろうか。
目の形、瞳の大きさ、まつ毛の長さ、鼻の形、眉毛、口、耳、髪、手足、皺…etc
よればよるほどに普段見ている世界とは違ったものが見えてくる。
それはその人の持つその人らしさや特徴ということもできるが、
その反対によればよるほどに他の人とどことなく同じようにも見えてくる。
そして更に何百倍もよることができれば、もう誰なのか分からなくなるだろう。
どこまで近づくのか。その子のようでどこかその子ではないような、
そんなある意味新鮮ともいえる角度と距離を探ってみた結果、横顔がいいと思った。
何かに夢中になっている顔、うつむきかげんでよくわからない顔、どこか遠くを見つめる顔…。
そんな表情や仕草に魅了されるけど、でも届かない。隣の席の気になるあの子のような、
手を伸ばせば届くけど、でもその勇気が、あと一歩が踏み出せなくて、
結局また隣からチラと覗き見ているような…。横顔にはそんな雰囲気が漂っている気がする。
クローズアップはその人に深く入っていくことだと言ったが、
それはその人固有の魅力を探し出すことでもあると思う。
そしてそんな魅力を見つけ出すことができるようになった頃には、
今よりももう少し森を楽しめるようになっているかもしれない。
Photo by ueda
Coordinate by kaneko
普段私は目の前にあるものを何となく認識しているような気がする。
そしてそれがあたかも全てであるかのように錯覚しているようでもある。
木を見て森を見ずという言葉があるが、この場合はその反対だろうか。
森を歩いていると最初の頃はその静かな雰囲気や景色を楽しむことができる。
しかし、途中から同じ景色が連続しているようにも見えてきて、楽しみが半減することがある。
それは私が人を眺めるときと同じなのかもしれない。
同じ人など存在しないはずなのに、どこかでひとくくりにされている。
私はまだ本当の森の楽しみ方を知らないのかもしれない。
大宮店の6月の写真主題はクローズアップだった。
それは言葉を換えれば、「その人により深く入っていくこと」ともいえるだろう。
何となくぼんやりとこの人はこんなんだなと思っていたことが、
どんどん鮮明になっていくと言えば分かりやすいだろうか。
目の形、瞳の大きさ、まつ毛の長さ、鼻の形、眉毛、口、耳、髪、手足、皺…etc
よればよるほどに普段見ている世界とは違ったものが見えてくる。
それはその人の持つその人らしさや特徴ということもできるが、
その反対によればよるほどに他の人とどことなく同じようにも見えてくる。
そして更に何百倍もよることができれば、もう誰なのか分からなくなるだろう。
どこまで近づくのか。その子のようでどこかその子ではないような、
そんなある意味新鮮ともいえる角度と距離を探ってみた結果、横顔がいいと思った。
何かに夢中になっている顔、うつむきかげんでよくわからない顔、どこか遠くを見つめる顔…。
そんな表情や仕草に魅了されるけど、でも届かない。隣の席の気になるあの子のような、
手を伸ばせば届くけど、でもその勇気が、あと一歩が踏み出せなくて、
結局また隣からチラと覗き見ているような…。横顔にはそんな雰囲気が漂っている気がする。
クローズアップはその人に深く入っていくことだと言ったが、
それはその人固有の魅力を探し出すことでもあると思う。
そしてそんな魅力を見つけ出すことができるようになった頃には、
今よりももう少し森を楽しめるようになっているかもしれない。
Photo by ueda
Coordinate by kaneko
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- 店舗紹介
- 大宮店
- Photogenic
- 【大宮店6月主題 クローズアップ】 横顔