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大宮店
伝えたいから
投稿日:2016/7/2
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「クローズアップ」特定の事柄を大きく取り上げる事、画面一杯に被写体を写すこと。
辞書によるとこのように書かれているが、私達写真を扱う中では後者の画面一杯に写す事がその意味合いとしてしっくりくる。しかし改めて考えると前者もそれとして同じではないかと思えてきたのだ。なぜなら「クローズアップ」するなら必ず「よる理由・意味」が付与されるからだ。特定の事柄や注目すべきものに「よる」からである。私はこうしてこの機会にクローズアップされている写真をいくつか見てみたが改めてやはり感じたのは「よる意味のより伝わってくる写真の価値」というものだった。ここに「感動」「共感」「喜び」というものがより生まれてくるのだと思うのである。
そこで「よる理由」というのをいくつかあげてみることにした
①表情
これは何よりの寄る意味となるのではないだろうか?「笑顔」「泣き顔」「驚いた顔」など様々あるがその表情を画面一杯に表現し、見る人に伝えるということだ。それこそ「寄る理由」として大きいからだ。そして画面一杯にその表情を表現することにより見た人にそれ以上の感動と迫力を与えるのだ。クローズアップにすることにより迫力が加わり、より感動を生む写真に仕上がる。
②光
これはよく劇的な光と被写体とを合わせて撮影する時、光が被写体を劇的に持ち上げよりイメージを沸き立たせる写真にするとき使われやすいのではないだろうか?例えば赤ちゃんの何気なく小物を拾う手と表情を白い逆行の光で撮影しクローズアップしたとすると、光がより引き立て役になり意味合いがより深く付与されていくのではないだろうか。例えば物を拾う赤ちゃんはまるで未来をつかもうとしている希望的な意味合いを見いだすこともできるからだ。またメイン光を強く男の子の横顔から当てると劇的にかっこいい光となりより被写体の男の子を引き立てる。かっこよく見え、大人っぽく見えてくるのは光の効果からくるからだ。このように光がポイントとなり引き立たれた写真というのもクローズアップの特徴としてあげられる。
③細部の美しさ
これはクローズアップだからこそ魅せることのできる一つではないだろうか。例えば女性の細く綺麗な指先が唇に触れている瞬間のクローズアップは劇的に女性らしさを写し出している。その口元が写っているだけで人は惹き付けられるからだ。また、赤ちゃんの小さな手足のクローズアップはその小さな体から新しい命の誕生と喜びが伝わってくる。細部をクローズアップする中で顔は写っていなくてもその手足や指先、口元からは「表情」が伝わってくる。それが細部を写したクローズアップのポイントの一つではないだろうか。
④臨場感と迫力
これは例えば広角を用いて舌を出しておどける男の子をクローズアップしたときなど、そこに愉快さ楽しさにプラスして迫力がクローズアップから生まれてくる。今にも画面から飛び出しそうな臨場感や迫力をクローズアップでは作り出すことができるのではないだろうか?また目の前に夏の虫がいてそれをじーっと見つめる少年の表情のクローズアップも迫力と臨場感を作り出すことがクローズアップにはできるのではないだろうか?このような迫力を作り出すのもクローズアップの魅力であるのではないだろうか
⑤意味付与
これはそこにあえて寄ることにより、それ以上の意味を持たせるという効果があるのではないかということである。例えばふと横をみた被写体をそのまま写すこともできるが「あえて」、例えば目を中心に画面一杯によったとするとその写真を見た時、なんだか特別なものを見ているのか、何か物思いにふけっているのか、考え事をしているのだろうか?と見る人は惹き付けられる。同じように兄弟写真で見つめ合った二人をほぼ表情に焦点を絞って寄ったとしたら本人達はただ見つめてるだけでも完成した写真を見た人はお互いを思いやっている兄弟愛をじんわり感じたりする。このような効果があるのは「クローズアップ」しているからこその特徴でもあるのだ。「あえてそこに寄っている」ことに見る人はその意味合いを自ら付与して写真を見るようになるので、それ以上の深い意味合いを考えるのである。
なぜ私達はクローズアップで寄るのだろうか?
それは「伝えたいものがあるから」なのかもしれない。
私はこの写真を見た時そのようなことを感じた。
カメラマンはこの写真を通して何を伝えたかったのだろう?
それは考えずとも見た人は理解できる素直な写真だった。
「素直な家族の愛」
それがこの写真のクローズアップのポイントなのではないだろうか?
お母さんの笑顔がはじけるように愛を伝えており、それに身を委ねる赤ちゃんの安心したような表情にそのままの家族の形を見たからである。その二人の家族の形に「クローズアップ」したのだと納得する一枚だった。
この伝えたい事をどれだけ多くの人に伝わることができるか、私達は写真を通して学び、人を通して教わり、こうして変化発展を繰り返しているのではないだろうかと感じた。
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