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大宮店
【大宮店5月主題・イメージカット】偶然と必然
投稿日:2016/6/2
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人はいつから「大人」になるのでしょうか?
それは20歳の成人式からでしょうか?それとも実は小学校に上がった時点で大人とも言えるのでしょうか?はたまた私は社会人になっても親からはいつまでも子供だと言われておりますがそうなのでしょうか?
私は1人の女性として沢山のお客様とその愛するお子様方と共に撮影する機会を与えてもらいながら、たまにふと「もうこの子は大人のようだな」と見とれる瞬間があります。
それは、
ふと考え事をして遠くを見つめる瞬間
ポーズをとりながらまっすぐカメラを見つめる瞬間
足元に手を伸ばす瞬間
あげると様々な瞬間が出てきますが、そのような瞬間に出会った時、私はドキッとするのです。
それまでは、妖怪ウォッチやディズニープリンセスなどの好きな話をあどけない笑顔でしていたその子がふと「大人」を見せるのです。それはなんとも惹き込まれる瞬間なのです
その瞬間がなぜこんなにも惹き込まれるのでしょうか?
それは「未来への大きな可能性」を見つける瞬間でもあり、
「未来と今とをつなげる成長」の瞬間に立ち会ってるようでもあり、
「その子自身に秘められた美」の瞬間でもあるのではないでしょうか?
たくさんの可能性を見れる瞬間でもあるからこそ私は惹かれるのかもしれません。
では、この瞬間にどのように出会っていけばいいのでしょう?
ライフスタジオではよく「自然」という言葉を耳にします。
それはなにも飾っていない、ありのままの姿、キメていないなど浮かんできますが
この自然という瞬間に出会う為に実は多くの必然が集まっていたのではないでしょうか?
「ポーズ」というのは面白いもので、男らしいポーズをしたら女性でもかっこよく見え
女性らしいポーズをしたら男性もなんだか女性らしく見えてきます。
それは私達の中の固定観念かもしれませんが、「このポーズは女性らしい」等のイメージが多くの人に共通しているからこそ、それが表現する側のポイントとして生かされて使用されるのです。
大宮店では以前美術史というので絵の中にある記号等から絵の深い意味合いを知る勉強をしました。その多くの絵の中の登場する人物はもう何世紀も前の人で本当にいたのかもわかりませんが、もし顔が見えなかったとしても私達は描かれている服装や立ち振る舞いなどから「この絵に描かれているのは女性かな?」と認識できるのです。
それは、写真の世界においてももちろん通用するのではないでしょうか?
撮影する中で、「その子の大人っぽい一面」を引き出そうとするとき、まず自分がしなくてはならないのはポーズを知る学習とインプット、そして引き出す為の声かけやポーズへ持っていく方法、そしてそれが生かされる環境づくりをまず自分自身がして準備する事でした。
自然は偶然に起きたとしてもそれを生かす為には必然的に起きるほどの備えが必要でした。
そこには更に多くの「可能性」が広がります。
私は今回この少女に出会った時、その何気ない横顔にふと「綺麗な大人の女性」を見つけました。それはその指先から、その口元から、その綺麗な曲線から見つけられたと感じる瞬間でした。
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