写真の世界以外でも、イメージカットは存在する。



イメージイラスト
アニメ、ゲームにおいて、作品やキャラクターなどのイメージを伝えるために描かれるイラストのこと。


映像を撮影する際のイメージカット
目的に関連した映像を撮る。
東京だと表現するときには、東京タワーやスカイツリーなど、東京にしかないものを写して、その場所を表現。紅葉、雪などカットを挿入すると、季節感を表現できる。





どちらも、なんとなく美しい、綺麗というモノではなく、そこには、必ず伝えたいものがハッキリしているということが言える。


写真でも同様に、カメラマンの伝えたいことがハッキリしていない写真はイメージ写真とはいえない。



そこには、
被写体らしさを伝えたい
光の綺麗さを伝えたい
想像をかき立てる１枚にしたい
などなど…



そういったカメラマンの伝えたいことを、よりシンプルにまとめたものが究極のイメージカットになるのではないかと考えた。

背景をぼかしたり、よけいなものを写さないように、写す前に整えることが大切になる。無駄な部分は出来るだけ画面に入れないことで、被写体のインパクトが強まり、より印象度の高いイメージを与える。そして、写真を見た瞬間に「ああ、ここを伝えたかったんだな」とイメージさせることが大事だと感じる。





偶然、レンズと顔の間に伸びてきた手。
いつもなら、ある程度表情が分かるぐらいに絞りを調節しなおしてから撮影するところを、このときはあえてしなかった。

ゆっくりシャボン玉に触ろうとする彼女の手からは優しさが出ていたのだ。

イメージカットに集中して取り組んでいた為、この可愛さをシンプルにまとめて撮影したいと考えた。
表情もぼかし、飛んでいるシャボン玉もぼかす。
彼女の手だけにピントが合うことで、伝えたいことがよりクリアになった。






偶然の出来事から、新たな視野が広がったことと、彼女らしいイメージカットを撮影できたことを嬉しく思った。






photo:iku , coordinator:tae
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